西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

経営改善できますか???

2009-11-17 13:39:44 | にぎわいと活気のあるまちを創造するために

昨日、フレンテ特別委員会が開催されたので、傍聴してきました。
以下、雑感など。
(この話に関する過去の話は、こちらに色々と書いています
 興味おありの方は、ご覧くださいませ。)

なにはともあれ、特筆すべきは、議会から請求された資料が
なかなか役所から提出されてこない、という点です。
資料を提出しない理由として、市側が主張するところは、主に
 ○現在は、第三者機関である経営検討委員会が、
  この問題について議論しているなど、市として意思決定過程にある。
  この段階での資料の開示は、意思決定に影響を及ぼす可能性があり、
  好ましくない。
 ○経営検討委員会に開示している資料には、
  経営上の重要な内容が含まれており、開示は好ましくない。
 ○複数の利害関係者が存在しており、個人情報に類する内容も多くある。
  よって、開示は好ましくない。
といったところでしょうか。
しかしながら、これについては、
 ○そもそも、議会は意思決定過程も含めて、市の重要課題に
  影響を及ぼすため、働きかけるべき存在である。
 ○市が言うところの、「経営上の重要な内容」が分からないままでは、
  的確な判断は下せない。
 ○「個人情報」に該当する部分は炭塗りするなり、
  削除するなりすればよい。
  どちらにしても、請求された資料を提出しない理由にはならない。
という風に思うわけで。
これでは、建設的な議論など、望むべくもありません。

で、市の説明によると、
「都市管理㈱も
 ・内部管理経費の削減
 ・不採算事業からの撤退
 等、経営改善に努めている。
 きちんと借金も返しながら、経営を存続していける!」
ということらしいのですが。
普通に考えて、平成21年度の収支見込から見ると、
 ・年間の
売上高は約3億3千万円
 ・売り上げにかかる原価は約2億円
 ・で、なんやかんやと、その他費用がかさんで、
  年間の赤字額は約5千5百万円
という企業が、今後、
 ・更なる売上高の減少
 ・金利負担の大幅な増大
さえ見込まれる中、経営状況を劇的に改善できるとは思えんのですが。。。

ちなみに上の数字は、昨日公表された平成21年度の収支見込みです。
この年度については、コープの撤退・ニトリの出店など、特殊要因も多く

これだけで、都市管理の今後を判断するのは不適切だという面もあります。
だからこそ、コープが抜けたあとのテナントが一定埋まり、
ある程度、正確に収支状況が読めるようになった現状を踏まえて、
平成22年度以降の詳細な見通しを作成の上、議会に対して提出し、
それを基にした議論を行うべきだと思うのです。

少なくとも私には、市が言っているような
 ・不採算事業の見直し
 ・内部管理経費の見直し
程度で、この実質的に終わってしまっている会社の経営状況を
抜本的に改善することが、できるとは思えません。
公金をつっこんで、このような事業を行う以上。
しかも、そこに明確な公益性が見えない以上。
少なくとも、赤字を出さない経営状態を確保するのは当然です。
引き続き、事態の推移を見守ってまいります。