昨日、フレンテ特別委員会が開催されたので、傍聴してきました。
以下、雑感など。
(この話に関する過去の話は、こちらに色々と書いています。
興味おありの方は、ご覧くださいませ。)
なにはともあれ、特筆すべきは、議会から請求された資料が
なかなか役所から提出されてこない、という点です。
資料を提出しない理由として、市側が主張するところは、主に
○現在は、第三者機関である経営検討委員会が、
この問題について議論しているなど、市として意思決定過程にある。
この段階での資料の開示は、意思決定に影響を及ぼす可能性があり、
好ましくない。
○経営検討委員会に開示している資料には、
経営上の重要な内容が含まれており、開示は好ましくない。
○複数の利害関係者が存在しており、個人情報に類する内容も多くある。
よって、開示は好ましくない。
といったところでしょうか。
しかしながら、これについては、
○そもそも、議会は意思決定過程も含めて、市の重要課題に
影響を及ぼすため、働きかけるべき存在である。
○市が言うところの、「経営上の重要な内容」が分からないままでは、
的確な判断は下せない。
○「個人情報」に該当する部分は炭塗りするなり、
削除するなりすればよい。
どちらにしても、請求された資料を提出しない理由にはならない。
という風に思うわけで。
これでは、建設的な議論など、望むべくもありません。
で、市の説明によると、
「都市管理㈱も
・内部管理経費の削減
・不採算事業からの撤退
等、経営改善に努めている。
きちんと借金も返しながら、経営を存続していける!」
ということらしいのですが。
普通に考えて、平成21年度の収支見込から見ると、
・年間の売上高は約3億3千万円
・売り上げにかかる原価は約2億円
・で、なんやかんやと、その他費用がかさんで、
年間の赤字額は約5千5百万円
という企業が、今後、
・更なる売上高の減少
・金利負担の大幅な増大
さえ見込まれる中、経営状況を劇的に改善できるとは思えんのですが。。。
ちなみに上の数字は、昨日公表された平成21年度の収支見込みです。
この年度については、コープの撤退・ニトリの出店など、特殊要因も多く、
これだけで、都市管理の今後を判断するのは不適切だという面もあります。
だからこそ、コープが抜けたあとのテナントが一定埋まり、
ある程度、正確に収支状況が読めるようになった現状を踏まえて、
平成22年度以降の詳細な見通しを作成の上、議会に対して提出し、
それを基にした議論を行うべきだと思うのです。
少なくとも私には、市が言っているような
・不採算事業の見直し
・内部管理経費の見直し
程度で、この実質的に終わってしまっている会社の経営状況を
抜本的に改善することが、できるとは思えません。
公金をつっこんで、このような事業を行う以上。
しかも、そこに明確な公益性が見えない以上。
少なくとも、赤字を出さない経営状態を確保するのは当然です。
引き続き、事態の推移を見守ってまいります。