2010年3月22日(月) 今日は、旅する櫂伝馬の下見のため、江田島市の北岸をクルマでチェックする事にした。
***
3連休なので、道が混まないうちにと早く家を出て、江田島市西能美島の北岸へ。
道路を走りながら、めぼしい場所ではクルマを停めて港の写真を撮り、休憩できそうかどうかチェックしていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/3b/ca35f973bdbcf87d9fc6d61d3ebae94f.jpg)
最後のチェックポイントは、がんねムーンビーチ。
もう二十数年前になるが、友人と一緒に海水浴に来た事を覚えている。 懐かしい!
でも今は夏でも海水浴場としては営業していないと聞いている。 シーズンオフの今日は、誰一人居ない、静かな浜。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/b7/85e1f349739556288e0754356ee25203.jpg)
目の前には、大奈佐美島、そしてその奥には厳島/宮島が見えている。 ここまで来れば、宮島はすぐ目の前だ。
強風が吹き荒れた昨日とは打って変わって、今日は穏やかな快晴。 少し気温は低いが、空気も澄んで気持ちよい。
昨日は風が強かったので、幸いな事にクルマからシーカヤックを降ろす事なくカートップしたままである。 道具も一式積んである。
今日はクルマで下見だけのつもりだったが、せっかくだから漕いでみようか!
以前この辺りを漕いだのは何年も前。 折りたたみ式のフェザークラフトK-1を使い、安芸郡坂町の平成が浜から出発して、江田島北岸経由で宮島の南側まで漕いできたことがある。
その時は、まさにこの場所から大奈佐美島経由で宮島に渡り、誰も居ない浜でキャンプしたのだ。 そして翌日は、グルリと宮島を回り、大鳥居の下を漕いで、カヤックを畳んでフェリーとJRで家に帰ったのである。
***
ニヤックを浜に下ろし、パドリングパンツとスカノラック、そしてグローブを着用。 今日は少し気温が低いので、久し振りのスカノラックである。 漕ぐつもりがなかったので、食料は準備していない。
朝9時半。 安全装備とペットボトルのポカリスエットだけ積み込んで出発した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/52/3a88d13e453da92af272775d7948dc53.jpg)
がんねムーンビーチを出て、大奈佐美島との間の奈佐美瀬戸は、3連休の好天ということもあり、多くの釣り船やプレジャーボートが並んでいる。 その間を、白波を立ててボートが駆け抜ける。
久し振りとなる、海上交通が輻輳するエリアでのパドリング。 しっかり周囲をワッチし、音にも注意しながら注意深く海峡を横断。 大奈佐美島までは、約15分。
大奈佐美島を越えて宮島の東南端への海峡は、本船航路。 今日も、大きなコンテナ船が通過していった。 大奈佐美島から宮島の一番近い浜まで約15分。 計30分で、がんねムーンビーチから宮島までの最短距離を漕ぎ抜けた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/32/2686b130fd3bfeff1ff438b5e2043847.jpg)
今日、ここを自分で漕いだ事で、櫂伝馬がこの海峡を横断する時の具体的なイメージが湧いてきた。 ワクワクするなあ!
***
宮島の浜でUターンし、絵の島を目指す。 ここは、小さいけれど雰囲気が良い島だ。
ただ、企業所有の島なので、上陸禁止となっているのが残念である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/b1/eb9fc2684d8ba05afac47a1b06f7630d.jpg)
再び大奈佐美島を経由して、がんねムーンビーチへ戻ってきた。 あー、気持ち良かった!
カヤックを積んでいて正解だったなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/92/2c56dc30f23313ef29ce2bbce2e325bc.jpg)
***
カヤックをカートップし、着替えると11時半。 ちょうどお昼の時間である。
クルマで三高港へ行き、フェリー乗り場の近くにあったお店へ入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/03/2f4e406f64b1806cedaa416c302bd7f2.jpg)
『こんにちは。 ラーメンお願いします』 『はい、ラーメンね。 船の時間は大丈夫?』 『ええ、フェリーに乗るんじゃないんで大丈夫です』
『今日は仕事?』 『いいえ。 今日は、がんねの海水浴場からカヌーを漕いで、宮島や絵の島あたりを回ってきたんですよ』 『えー、カヌー。 珍しいねえ』 『はい、土日はしなまみの方を漕いだんですが、今日はこっちに来てみようと思って』
『あんた自衛隊さん?』 お、久し振りに自衛隊と間違えられた。 日に焼けて、かつ坊主頭だからか、結構自衛隊さんか? と聞かれることも多いのだ。 私は笑いながら、『いいえ、普通の会社員ですよ』
『はい、ラーメンね』 『いただきます』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ab/eb68914f71afc28babafd5329fd051b1.jpg)
***
ラーメンを食べていると、他のお客さんが入って来られた。 ご夫婦のようだ。
するとお店の人が、『この人、今日は絵の島あたりでカヌーを漕いできたんじゃって』と紹介された。 『あんたあ、カヌーのプロかいね?』 『いえいえ、ごくごく普通の会社員です』と苦笑い。
それをきっかけに、しばし四方山話で盛り上がる。
『うちは呉なんですが、どんどん人が減って、年寄りばかりになりよります。 この辺りはどうなんですか?』 『ここらもいっしょ。 船の便が減って不便になるし、若い人はどんどん広島に出ていきよる』
『やっぱり船は減りよるんですか?』 『そうそう。 便が減って不便になると、また人が使わんようになる。 そしたらまた便が減る。 悪循環よ』
『今は、夜の9時を過ぎたらフェリーがないんよ』 『え、じゃあ広島で飲んで帰れんですね』 『ほうよ。 昔は11時過ぎまでフェリーがあって、広島市民球場で野球を見て、最終のフェリーで戻れよったんじゃけん』 『うーん、確かに。 夜9時が最終じゃあ、どがあもならんですね』
***
『ごちそうさまでした』 『ありがと。 また、近くに来たら寄りんさいね』 『はい、ありがとうございます』
下見のドライブではあったが、実際にシーカヤックで海峡横断の状況を確認することができ、また港の食堂での楽しい四方山話も楽しんだ。 なかなか良い休日じゃないか!
旅する櫂伝馬の準備は、徐々にではあるが関係者と共に一歩一歩進めている。 当日の天候だけは、まさに神頼みで、自分達の力ではどうにもならないが、後悔しないよう、出来るだけの事はやったと自分で納得できるよう、準備だけは確実にやっておきたいと思っている。
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3連休なので、道が混まないうちにと早く家を出て、江田島市西能美島の北岸へ。
道路を走りながら、めぼしい場所ではクルマを停めて港の写真を撮り、休憩できそうかどうかチェックしていく。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/79/5f520ea81cf42703a6e39f7a7a3e0c60.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/3b/ca35f973bdbcf87d9fc6d61d3ebae94f.jpg)
最後のチェックポイントは、がんねムーンビーチ。
もう二十数年前になるが、友人と一緒に海水浴に来た事を覚えている。 懐かしい!
でも今は夏でも海水浴場としては営業していないと聞いている。 シーズンオフの今日は、誰一人居ない、静かな浜。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/b7/85e1f349739556288e0754356ee25203.jpg)
目の前には、大奈佐美島、そしてその奥には厳島/宮島が見えている。 ここまで来れば、宮島はすぐ目の前だ。
強風が吹き荒れた昨日とは打って変わって、今日は穏やかな快晴。 少し気温は低いが、空気も澄んで気持ちよい。
昨日は風が強かったので、幸いな事にクルマからシーカヤックを降ろす事なくカートップしたままである。 道具も一式積んである。
今日はクルマで下見だけのつもりだったが、せっかくだから漕いでみようか!
以前この辺りを漕いだのは何年も前。 折りたたみ式のフェザークラフトK-1を使い、安芸郡坂町の平成が浜から出発して、江田島北岸経由で宮島の南側まで漕いできたことがある。
その時は、まさにこの場所から大奈佐美島経由で宮島に渡り、誰も居ない浜でキャンプしたのだ。 そして翌日は、グルリと宮島を回り、大鳥居の下を漕いで、カヤックを畳んでフェリーとJRで家に帰ったのである。
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ニヤックを浜に下ろし、パドリングパンツとスカノラック、そしてグローブを着用。 今日は少し気温が低いので、久し振りのスカノラックである。 漕ぐつもりがなかったので、食料は準備していない。
朝9時半。 安全装備とペットボトルのポカリスエットだけ積み込んで出発した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/08/a27d21cb5d2107cf68cbfdd3e4f36d08.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/52/3a88d13e453da92af272775d7948dc53.jpg)
がんねムーンビーチを出て、大奈佐美島との間の奈佐美瀬戸は、3連休の好天ということもあり、多くの釣り船やプレジャーボートが並んでいる。 その間を、白波を立ててボートが駆け抜ける。
久し振りとなる、海上交通が輻輳するエリアでのパドリング。 しっかり周囲をワッチし、音にも注意しながら注意深く海峡を横断。 大奈佐美島までは、約15分。
大奈佐美島を越えて宮島の東南端への海峡は、本船航路。 今日も、大きなコンテナ船が通過していった。 大奈佐美島から宮島の一番近い浜まで約15分。 計30分で、がんねムーンビーチから宮島までの最短距離を漕ぎ抜けた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/32/2686b130fd3bfeff1ff438b5e2043847.jpg)
今日、ここを自分で漕いだ事で、櫂伝馬がこの海峡を横断する時の具体的なイメージが湧いてきた。 ワクワクするなあ!
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宮島の浜でUターンし、絵の島を目指す。 ここは、小さいけれど雰囲気が良い島だ。
ただ、企業所有の島なので、上陸禁止となっているのが残念である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/fc/bcc87221a9a95575b292423d0c45b4a0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/b1/eb9fc2684d8ba05afac47a1b06f7630d.jpg)
再び大奈佐美島を経由して、がんねムーンビーチへ戻ってきた。 あー、気持ち良かった!
カヤックを積んでいて正解だったなあ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/92/2c56dc30f23313ef29ce2bbce2e325bc.jpg)
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カヤックをカートップし、着替えると11時半。 ちょうどお昼の時間である。
クルマで三高港へ行き、フェリー乗り場の近くにあったお店へ入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/03/2f4e406f64b1806cedaa416c302bd7f2.jpg)
『こんにちは。 ラーメンお願いします』 『はい、ラーメンね。 船の時間は大丈夫?』 『ええ、フェリーに乗るんじゃないんで大丈夫です』
『今日は仕事?』 『いいえ。 今日は、がんねの海水浴場からカヌーを漕いで、宮島や絵の島あたりを回ってきたんですよ』 『えー、カヌー。 珍しいねえ』 『はい、土日はしなまみの方を漕いだんですが、今日はこっちに来てみようと思って』
『あんた自衛隊さん?』 お、久し振りに自衛隊と間違えられた。 日に焼けて、かつ坊主頭だからか、結構自衛隊さんか? と聞かれることも多いのだ。 私は笑いながら、『いいえ、普通の会社員ですよ』
『はい、ラーメンね』 『いただきます』
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ab/eb68914f71afc28babafd5329fd051b1.jpg)
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ラーメンを食べていると、他のお客さんが入って来られた。 ご夫婦のようだ。
するとお店の人が、『この人、今日は絵の島あたりでカヌーを漕いできたんじゃって』と紹介された。 『あんたあ、カヌーのプロかいね?』 『いえいえ、ごくごく普通の会社員です』と苦笑い。
それをきっかけに、しばし四方山話で盛り上がる。
『うちは呉なんですが、どんどん人が減って、年寄りばかりになりよります。 この辺りはどうなんですか?』 『ここらもいっしょ。 船の便が減って不便になるし、若い人はどんどん広島に出ていきよる』
『やっぱり船は減りよるんですか?』 『そうそう。 便が減って不便になると、また人が使わんようになる。 そしたらまた便が減る。 悪循環よ』
『今は、夜の9時を過ぎたらフェリーがないんよ』 『え、じゃあ広島で飲んで帰れんですね』 『ほうよ。 昔は11時過ぎまでフェリーがあって、広島市民球場で野球を見て、最終のフェリーで戻れよったんじゃけん』 『うーん、確かに。 夜9時が最終じゃあ、どがあもならんですね』
***
『ごちそうさまでした』 『ありがと。 また、近くに来たら寄りんさいね』 『はい、ありがとうございます』
下見のドライブではあったが、実際にシーカヤックで海峡横断の状況を確認することができ、また港の食堂での楽しい四方山話も楽しんだ。 なかなか良い休日じゃないか!
旅する櫂伝馬の準備は、徐々にではあるが関係者と共に一歩一歩進めている。 当日の天候だけは、まさに神頼みで、自分達の力ではどうにもならないが、後悔しないよう、出来るだけの事はやったと自分で納得できるよう、準備だけは確実にやっておきたいと思っている。