2010年8月1日(日) 今日は、私にとって真夏の恒例となった、地元の島の子供達を対象とするシーカヤック教室の日。
よく会社では、『夏が来たねえ。 ようやくあんたのシーズンじゃないの!』って言われるのだが、その時にはこう答えている。 『いやあ、それが逆なんです。 真夏は暑くて漕ぐ気がしないし、海水浴が始まるのでシーカヤックを出せる浜も限られる。 だから、8月は基本的にシーズンオフなんですよ』。 するとほとんどの人は、『え、そうなんだ』と驚かれるのだ。
でも逆に、俺に言わせると、夏がキャンプシーズンなんていう事が信じられない。
一年中漕いでいる人なら分かると思うが、この暑い夏に長距離ツーリングなんてできる訳がない。 なんといっても暑すぎて暑すぎて。 海に出ても、漕ぐ時間より海に浸かっている時間の方が長いんじゃないだろうか? そしてテントの中で寝ようにも、汗だくだくで寝苦しい。 陸には蚊やアブは居るし、海にはクラゲ。
そんなこんなで、海水浴シーズンが始まると、キャンプツーリングを基本とする私のシーカヤックシーズンは、もちろん例外はあるが特に瀬戸内では『旅するシーカヤック』は基本的にOFF。
そんな時期にキャンプツーリングに行くとなると、その目的は、シュノーケリング&BEER堪能_なんちゃってテント泊ツーリングなのだ。
***
そんな夏のシーズンオフ。 様々な偶然の出会いをきっかけに、地元にある島の子供達を対象にした、シーカヤック教室をボランティアで始めたのが3年前。 せっかく瀬戸内海のすぐ傍に住んでいるのだから、シーカヤックというものを知ってもらい、少しでも海の楽しさと厳しさを知って欲しいと思っている。
幸運な事に、今年もシーカヤック教室のお手伝いをさせていただけるようだ。 うれしいな。
家にあるPFDとパドル、安全装備を掻き集め、車に積み込んで島へと向かう。
お昼ご飯を一緒に食べさせていただいたあと、今年初めての教室を前に、カヤックと装備を点検する。PFDのジッパーやバックルを確認し、カヤックの船底の状態をチェック。 3年前に寄付した、アクアテラのスペクトラムとkiwi2も、まだまだ使えそうである。 うん、これなら大丈夫!
***
午後1時。 2010年のシーカヤック教室の始まりである。
みんなで手分けをしてシーカヤックと道具を運ぶ。 挨拶をして、カヤックの構造や道具を説明。 特にPFDについては、いざと言う時の重要性と、しっかりとバックルを締めていないと、着用している意味がない事をお話し、着けたPFDを点検して回る。
準備体操を終えると順番にカヤックに乗り込み、シーカヤック教室の開始である。
***
お昼ご飯の前に先生とお話しした時は、4人の子供達が参加を希望しているとの事だったのだが、最終的には先生二人を合わせて、10人を超える参加者となった。 うれしいことだ。
カヤックを漕ぐのが初めての子供がほとんどなのだが、今回は、中学生と高校生がメインなので、しっかり漕げそうだ。
人数が多くなったため、交代で乗ってもらいながら、漕ぎかたを簡単にレクチャー。 私にとっては、漕ぎ方などのテクニックよりは、子供達の安全確保が第一の任務なので、先生と協力しながらしっかり全体をワッチ。
***
男子も女子も、楽しそうに漕いでいるが、その中の一人が、『先生、漕ぐのはここだけ?』と聞いてきた。 彼女は今回が初めてのパドリングだと聞いていたので、『どう、慣れてきた?』と聞いてみると、『うん、大丈夫。 もっとあっちまで行ってみたい』との事。
『OK! じゃあ、皆がそろったらもう少し奥まで行ってみようか』 『先生。 せっかくだから、もう少し奥まで漕いでみましょう。 そして陸上班の先生は、浮きを持ってサポートをお願いします』
***
防波堤を回り、風の変化に気を配りながら少し奥まで漕いでみる。 子供達は楽しそうだ。 『どう? こっちまで来ると気持ちええやろ』 『うん、気持ち良いねえ!』
先生がスターン側を漕いでいるタンデムカヤックに乗っている小学生の女の子は、後ろの先生に『ねえ、明日もカヤック教室あるの?』と聞いている。 すると先生は、『明日はないよ。 来週』 『えー』
その女の子に、『漕ぐの上手くなったね。 楽しい?』と聞いてみると、『うん、楽しい』 『来週も一緒に漕ごうか?』 すると満面の笑顔で、『うん、漕ぐー』との返事。
うれしいなあ! こんな子供達の笑顔で、毎年どれだけ俺が元気をもらっている事か。
***
午後3時。 無事に今年最初のシーカヤック教室が無事に終了した。 安全確保の役目を無事に終え、ホッとする一時。
純粋に、実践版シーカヤックアカデミーとして開催された、想い出深い <第1次瀬戸内カヤック横断隊> に参加させていただき、そこから学び、そして深く心に刻まれた『瀬戸内海洋文化の復興、創造そして継承』
一介のサラリーマンカヤッカーであり、大それた事はできないが、自分ができる範囲で地道に実践して行きたいと思っている。 その3本柱が、『あるくみるきく_旅するシーカヤック』の実践と記録、熱い大崎衆との『旅する櫂伝馬』、そして『地元の島の子供達とのシーカヤック教室』。
いずれのテーマも、偶然を装った必然の出会いに恵まれ、志ある人達の支えで始まったもの。 その全てが、今となってはまさにライフワークだと感じている。
『無い物ねだり』をするのではなく、『在るもの探し』をして、自分なりの志を持ってそれを実践し、継続していく事。 そんな小さな積み重ねが大事なのではないかと、40代半ばを過ぎてようやく分かるようになってきた気がする。
2010年のシーカヤック教室が始まった。 今年はどれだけの笑顔に合えるだろうか。 楽しみだ!
よく会社では、『夏が来たねえ。 ようやくあんたのシーズンじゃないの!』って言われるのだが、その時にはこう答えている。 『いやあ、それが逆なんです。 真夏は暑くて漕ぐ気がしないし、海水浴が始まるのでシーカヤックを出せる浜も限られる。 だから、8月は基本的にシーズンオフなんですよ』。 するとほとんどの人は、『え、そうなんだ』と驚かれるのだ。
でも逆に、俺に言わせると、夏がキャンプシーズンなんていう事が信じられない。
一年中漕いでいる人なら分かると思うが、この暑い夏に長距離ツーリングなんてできる訳がない。 なんといっても暑すぎて暑すぎて。 海に出ても、漕ぐ時間より海に浸かっている時間の方が長いんじゃないだろうか? そしてテントの中で寝ようにも、汗だくだくで寝苦しい。 陸には蚊やアブは居るし、海にはクラゲ。
そんなこんなで、海水浴シーズンが始まると、キャンプツーリングを基本とする私のシーカヤックシーズンは、もちろん例外はあるが特に瀬戸内では『旅するシーカヤック』は基本的にOFF。
そんな時期にキャンプツーリングに行くとなると、その目的は、シュノーケリング&BEER堪能_なんちゃってテント泊ツーリングなのだ。
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そんな夏のシーズンオフ。 様々な偶然の出会いをきっかけに、地元にある島の子供達を対象にした、シーカヤック教室をボランティアで始めたのが3年前。 せっかく瀬戸内海のすぐ傍に住んでいるのだから、シーカヤックというものを知ってもらい、少しでも海の楽しさと厳しさを知って欲しいと思っている。
幸運な事に、今年もシーカヤック教室のお手伝いをさせていただけるようだ。 うれしいな。
家にあるPFDとパドル、安全装備を掻き集め、車に積み込んで島へと向かう。
お昼ご飯を一緒に食べさせていただいたあと、今年初めての教室を前に、カヤックと装備を点検する。PFDのジッパーやバックルを確認し、カヤックの船底の状態をチェック。 3年前に寄付した、アクアテラのスペクトラムとkiwi2も、まだまだ使えそうである。 うん、これなら大丈夫!
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午後1時。 2010年のシーカヤック教室の始まりである。
みんなで手分けをしてシーカヤックと道具を運ぶ。 挨拶をして、カヤックの構造や道具を説明。 特にPFDについては、いざと言う時の重要性と、しっかりとバックルを締めていないと、着用している意味がない事をお話し、着けたPFDを点検して回る。
準備体操を終えると順番にカヤックに乗り込み、シーカヤック教室の開始である。
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お昼ご飯の前に先生とお話しした時は、4人の子供達が参加を希望しているとの事だったのだが、最終的には先生二人を合わせて、10人を超える参加者となった。 うれしいことだ。
カヤックを漕ぐのが初めての子供がほとんどなのだが、今回は、中学生と高校生がメインなので、しっかり漕げそうだ。
人数が多くなったため、交代で乗ってもらいながら、漕ぎかたを簡単にレクチャー。 私にとっては、漕ぎ方などのテクニックよりは、子供達の安全確保が第一の任務なので、先生と協力しながらしっかり全体をワッチ。
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男子も女子も、楽しそうに漕いでいるが、その中の一人が、『先生、漕ぐのはここだけ?』と聞いてきた。 彼女は今回が初めてのパドリングだと聞いていたので、『どう、慣れてきた?』と聞いてみると、『うん、大丈夫。 もっとあっちまで行ってみたい』との事。
『OK! じゃあ、皆がそろったらもう少し奥まで行ってみようか』 『先生。 せっかくだから、もう少し奥まで漕いでみましょう。 そして陸上班の先生は、浮きを持ってサポートをお願いします』
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防波堤を回り、風の変化に気を配りながら少し奥まで漕いでみる。 子供達は楽しそうだ。 『どう? こっちまで来ると気持ちええやろ』 『うん、気持ち良いねえ!』
先生がスターン側を漕いでいるタンデムカヤックに乗っている小学生の女の子は、後ろの先生に『ねえ、明日もカヤック教室あるの?』と聞いている。 すると先生は、『明日はないよ。 来週』 『えー』
その女の子に、『漕ぐの上手くなったね。 楽しい?』と聞いてみると、『うん、楽しい』 『来週も一緒に漕ごうか?』 すると満面の笑顔で、『うん、漕ぐー』との返事。
うれしいなあ! こんな子供達の笑顔で、毎年どれだけ俺が元気をもらっている事か。
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午後3時。 無事に今年最初のシーカヤック教室が無事に終了した。 安全確保の役目を無事に終え、ホッとする一時。
純粋に、実践版シーカヤックアカデミーとして開催された、想い出深い <第1次瀬戸内カヤック横断隊> に参加させていただき、そこから学び、そして深く心に刻まれた『瀬戸内海洋文化の復興、創造そして継承』
一介のサラリーマンカヤッカーであり、大それた事はできないが、自分ができる範囲で地道に実践して行きたいと思っている。 その3本柱が、『あるくみるきく_旅するシーカヤック』の実践と記録、熱い大崎衆との『旅する櫂伝馬』、そして『地元の島の子供達とのシーカヤック教室』。
いずれのテーマも、偶然を装った必然の出会いに恵まれ、志ある人達の支えで始まったもの。 その全てが、今となってはまさにライフワークだと感じている。
『無い物ねだり』をするのではなく、『在るもの探し』をして、自分なりの志を持ってそれを実践し、継続していく事。 そんな小さな積み重ねが大事なのではないかと、40代半ばを過ぎてようやく分かるようになってきた気がする。
2010年のシーカヤック教室が始まった。 今年はどれだけの笑顔に合えるだろうか。 楽しみだ!