あるくみるきく_瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内を中心とした、『旅するシーカヤック』の記録

『芸予ブルー』_テーマカラー of 印象派_”瀬戸内シーカヤック日記”

瀬戸内シーカヤック日記: 島根半島&しまなみ海道_3泊4日、日本海&瀬戸内海はしご旅(2)

2010年08月13日 | 旅するシーカヤック
2010年8月10日(火) 朝のお散歩ツーリングを楽しみ、浜に上がると、ポツリポツリと雨粒が落ちはじめた。 シーカヤックを水洗いし、道具を片付け、シャワーを浴びて着替えると、準備完了。 さあ、今日はどこ行こう?
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天気予報を確認すると、瀬戸内側では明日も場所によっては天気の崩れは小さく、風も弱い様子。 台風の進路も日本海側だし、南下して瀬戸内側に行く事にしようか。

iphone_3GSを取り出し、高速道路の無料化社会実験区間を確認。 ようし、このまま米子まで高速道路を走り、中国山地までは一般道、そこから先は、再び無料化社会実験の区間を通る事にするか。
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日本海に沿って東進し、米子からは一般道を南下する山道をひた走る。 快適なドライブコース。
途中で、生名のキャンプ場に電話。 管理人さんは不在であったが、『すみません。 キャンプ場の、明日の予約状況を確認したいんですが。 もし誰もいないようだったら予約したいんです』と訪ねてみた。 すると、『確認して折り返し電話します』との事。

しばらく待っていると、管理人さんから電話が。 『明後日からは予約が入ってますが、明日はちょうど誰もいませんよ。 来て下さい』との事。
『じゃあ、よろしくお願いします。 いつものように、午前中には入ります』

これで、明日の予定は決まった。 明日、しまなみ海道に行くとすると、この時期、3日連続のキャンプはキツい。 今日は福山か岡山あたりの宿で一泊するかな。
再びiphone_3GSを取り出し、ネットで安い宿を検索する。 すると岡山に、朝食&駐車場混みで一泊5000円のビジネスホテルを発見。 『おー、これは安いじゃん。 ここにしよう』 さっそく予約をして、これで今日明日の予定が確定。

そう、旅は風の吹くまま気の向くまま。 フラリと出掛け、フワリと風に流され、気分次第で西へ東へ南へ北へ、というのが私の好み。
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中国山地の山の中を走っていると、『真賀温泉』というのを発見。 近くの湯原温泉には何度も行ったことがあるが、ここは初めて。
直感だが、なんだか良さげな匂いがする。 昨日も今朝もシャワーだけなので、汗を流すにもちょうど良い。 せっかくだから入ってみようか。

駐車場にクルマを停め、狭い階段を上がっていくと、そこが公衆浴場。
入口に券売機があるのだが、普通のお風呂と、幕湯というのがある。 普通のお風呂は150円と激安。 幕湯も250円なので高くはないが、この100円の差は何なのだろうか?
『すみません、幕湯ってなんですか?』と受付のおじさんに聞いてみると、『幕湯は源泉よ』との事。 ここは、せっかくなので幕湯にしよう。

中は、4-5人でいっぱいになるくらいの狭いお風呂。 深さはたっぷりで、立って入ると胸くらいまである。 体を流してさっそくお湯に浸かると、その当たりの柔らかさがすぐに分かった。 『ああ、これは良い湯だなあ』

先客は、岡山の方と神戸の方。 お二人とも気さくな方で、すぐに打ち解け温泉談義。 神戸の方は、知り合いの観光バスの運転手さんから、ここの温泉を奨められて初めて来てみたとの事。 また岡山の方は、家の近くにも温泉はあるが、ここの湯が好いので、こちらに通っておられるそうだ。

うーん、やっぱりこの温泉に入って正解だった。

15分ほど浸かり、しばらく休憩してから再び10分浸かる。 『じゃあ、お先に失礼します』と脱衣所へ。 服を着ようとするが、なかなか汗が止まらない。
お湯の温度は決して高いわけではないのだが、体が芯から温まり、次から次へと汗が噴き出してくる。 いやあ、やっぱり良いお湯だ。

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2010年8月11日(水) ビジネスホテルでグッスリと眠り、心地良い目覚め。 シャワーを浴び、朝7時からの朝食をいただく。 食後は無料サービスのコーヒーを飲んで、脳も目覚めた。

チェックアウトするとき、フロントのおばちゃんが、『今日も海ですか?』 そう、昨日到着したとき、クルマを停めるのに誘導していただき、シーカヤックがカートップされているのを見ておられたのだ。 『ええ、今日はしまなみ海道の方に行きます。 海を漕いでキャンプ場へ』 『台風が日本海の方に来ているようなので、気をつけて下さいね』 『はい、ありがとうございます』

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途中、因島のスーパーで買い出しを済ませ、10時半過ぎにキャンプ場に到着。

受付を済ませ、『じゃあ、ちょっとだけ漕いできます。 今回はのんびりしたいんで、少し漕いだらあとはゆっくりの予定です。 いつものように因島に買い出しにも行きませんし、キャンプ場から出ないつもりです』

空は曇りだが、お散歩ツーリングには暑すぎずちょうど良い。 安全装備とお茶、シュノーケルセットだけ積み込んで出発した。
 
目の前の島に渡り、裏側の浜にシーカヤックを揚げる。 水中眼鏡とフィンを着け、海へ。
誰もいない静かな湾で、しばしのシュノーケリング。 やっぱり水中の景色は、日本海とはぜんぜん違うなあ。

再びカヤックに乗り込み、造船所の向こうにある小さな島へ。 この島をグルリと回って帰路へ。 今日も1時間ほどのお散歩ツーリング。
 
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キャンプ場に戻り、シーカヤックを水洗いし、道具の潮抜きをしてロープに干す。 シャワーを浴びて着替えると、少し遅めのお昼ご飯。

さあて、なに食べよう? と考えていると、差し入れのお好み焼きが届いた。 『ありがとうございます。 今からちょうどお昼ご飯だったんですよ。 じゃあ、遠慮なくいただきます』

お話を伺ってちょっと面白かったのは、お好み焼きの注文の仕方。 広島市内や呉では『お好み焼き。 肉玉そばで』って注文するのだが、こちらではお好み焼きというと、肉と玉子は基本的にセットになっているとの事。 だからお好み焼きを注文すると、『うどん、それともそば』って聞かれるらしい。
ちょっとした食文化の違いではあるのだが、わたしにはとても興味深いお話であった。

良く冷やしたビールをグビリと飲り、温かいお好み焼きをパクリ。 うーん、美味い! これぞ夏の正しいキャンプって感じ。

『ごちそうさまでした。 おいしかったです。 今日はのんびりなんで、これから昼寝します』 日陰に転がり、iPodで音楽を聴いていると、いつの間にやら寝入っていた。 久し振りのお昼寝タイムは、至福の一時。
 
昼寝から起きるとシャワーを浴び、体を目覚めさせる。 夕食までの時間は、本を読んだり、落語を聞いたり、まさにのんびりまったり、のんべんだらりと過ごす。
これぞ夏休み。

夜は、台風の影響で少し雨が降ったが、涼しい風もあり、誰もいないキャンプ場で快適に過ごすことができた。 翌朝、『お世話になりました。 ほんと、今回は何もせず、ビールを飲んで昼寝して、本を読んで音楽を聴いて、のんびり過ごす事ができました』

今年、33~35漕目となった今回の日本海&瀬戸内海はしごツーリング。 それにしても早く秋が来ないかな。 快適なキャンプツーリングの季節が、そして人の居ない静かな浜が待ち遠しい。

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