tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

灰は茶人の命か・・・

2013-08-01 18:35:18 | 茶の湯
8月1日(木) 八朔

暑い日が続いております。

今日は八朔で、1日のことですが、この頃、採れ始める早稲の穂を、お世話になっている人へ贈る習慣があったそうです。
「田の実の節句」ともいわれ、その意味が「頼み」に転じたといわれております。

「頼み」と変じてから、農家に限らず、お世話になっている人に、日頃のお礼をする日になったといわれております。



8月の絵

散歩道の途中に地下道があります。
薄暗い道ですし、小学生の通学路にもなっておりますので、少しでも明るくという配慮の絵だと思います。



月刊誌「淡交8月号」淡交社刊

今月号は、お茶を学んでいる方は必見の特集が組まれております。

特別読物 「灰の基礎と手入れ」と題した特集で、その内容は、灰形には、茶の湯の修道の度合顕れるといわれています。
その灰形を作る「灰」もまた、茶人にとって大切な存在です。灰の手入れには手間がかかりますが、手間をかけた分だけ扱いやすくなります。

まずは灰の値打ちを知り、感心をもつ。
そして、灰を育てる喜びを知ると、茶の湯の楽しみはさらに深まることでしょう。

こんな書き出しで、灰の造り方などを丁寧に書いてあります。

灰作りは大変な作業で、土用の頃が一番良いといわれていります。

自宅でもやりますが、先生の稽古場での灰作りには毎年うかがって、朝10時頃から午後2時頃まで、番茶をかけては乾かし、そして手で揉むといった作業を何度繰り返して、灰を作ったことを思い出します。
それも、ビルの屋上での仕事でしたから、暑いなんてものではありませんでした。

昔から、お茶人が一番大切にするのは「灰」だそうで、家が火事になったら、「灰だけは持って逃げる」といった逸話を聞いたことがあります。

道具はお金を出せばいくらでも買えますが、灰だけは、同じものは手に入らないですから・・・。

灰が使いよくなるには、長い年月と、作る人の心が灰の中にしみこんでいるのです。




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