tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

小さなお茶室からの旅立ち

2011-03-22 15:45:14 | 禅語今昔
今日は、小さなお茶室で卒業生を送るささやかなお茶会を開きました。炉が切ってあるというだけの小さなお茶室ですが、卒業生にとっては思い出のいっぱい詰まった自分達だけのお茶室です。

今日は御料理屋さんから仕出しを取っての豪華版です。楽しかった事、これからの事、それぞれが期待と不安の交錯する中、今日だけは美味しいお料理にしたつづみ、下級生の皆さんありがとうと感謝を込めて・・・・。



長板で床を作り、天竜寺管長平田精耕老大師の色紙「朱竹  為君葉々起清風」お花は、「黒文字に大紅・白玉椿」の紅白です。
朱竹は、中国延平山だけに生息するといわれ、この朱色の竹には、「寿徳 福徳 財徳の三徳が宿る」という故事から、おめでたい時によく掛けられます。

賛の「為君葉々起清風」は、修行を終えた僧が旅立つ時に送りに出た老僧が、「わしには貴方達に送る物が何もありません。しかし、ここに生えている竹すら貴方達の門出を祝ってそよそよと揺れている。」こんな気持ちを表したものだそうです。

卒業生を送り出すのにはピッタリの言葉でした。皆さんには大きく羽ばたいて欲しいと心より願うばかりです。
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