読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

真保裕一「デパートへ行こう!」~人生の窮地に立たされた人たちが救いを求めて向かった先はデパートだった

2014-12-24 02:23:22 | 



真保裕一「デパートへ行こう!」読み終わりました☆



真保さんの作品は初めて読んだよ。



タイトルに惹かれて図書館で借りてきたの^^




コレすっごくよかった




何が良かったって?



まず



最後が




ハッピーエンドなんだよね



これって何よりいい!



ただのハッピーエンドって言うのとは


また違うンだけど・・



まぁこれから辛いこともいっぱいある!



だけど


このデパート


「鈴膳」に来たことで



その人たちの行く末・・



覚悟ができていく




北風と太陽って話があるでしょ?




北風と太陽が旅人のコートを脱がそうと



対決する!



北風がいくら冷たい強風を起こしても



脱がすことができなかったコートを



太陽は



ぽかぽか温めるだけで



あっさり脱がせてしまう。





人って



きつく叱られたり・・



責められたりしても・・



逆に意固地になって



考えを改めることってなかなかできないよね?



だけど


本当に自分のことを考えてくれる


そんな



温かさに包まれた時・・



素直に受け入れることができたりするでしょ?





この小説は



その



デパートのぬくもり



それに寄って



人びとが道筋を誤ることなく歩いていける




そんなお話。





加治川英人は



職を失い



家族を失い。。




もう明日生きていくのに必要なお金も底をつく。。



家族で行った幸せだったころのデパートへ自然と足が向く。




母が連れて行ってくれた



貧乏だった母子家庭の加治川が



ひと時幸せだったあのデパート。



お金がなくても



屋上の動物たち



10円で動くのりもの



そんなもので1日遊べた時代。




妻と娘と休日にいった



笑いあったデパート。




離婚して



妻についていった娘。



娘とのデートもデパートだった。



しかし


いつしか


そんな父に娘はそっぽを向くようになる。。



そして


音信不通。



最後に娘に電話をかけた加治川


やはりつながらなかった。




加治川は行く末を悲観し・・



最後に行ったデパート



そこで人生の幕を閉じようとしていた。





閉店後もそこに潜む・・





一方



デパートの店員「真穂」はデパートへの復讐のため



事件を起こしてやろうとこの日を決行の日と決めていた。





そして



閉店後のデパートに潜む。





一方



コージとユカは家出をしてきていた



お金も底をつき



目指したのはデパートだった。



閉店後のデパートに潜むことに。




一方


塚原はヤクザに追われていた。


手を負傷し


逃げ場を探してやってきたのは



デパートだった。




トイレに身をひそめていた。





そんな人びとの偶然の一致が




真穂の計画をくるわせ




狂った分かみあった人びとの関わりあい。




それに寄って



みんなが救われる。




デパートの「お飾り社長」といわれている矢野純一郎。




矢野はある収賄事件を起こした社員の責任を求められ・・



失脚させられようとしていた。




矢野が向かったのも



やはりこの日のデパート「鈴膳」だった。




そして



初めて知る裏方の仕事ぶり。




矢野が拾った「携帯電話」が



加治川と娘「雅美」をつなぐ☆




そして


この日「鈴膳」に集まった人びとの



暖かい関わりの中から生まれた



生きていく道




これを読んだら



絶対に




「デパートに行こう!」




そう思うはず





私も子供時代は・・



加治川のように



デパートが好きだった。




屋上で触れ合った動物たち



10円で乗れた動くのりもの



レストランで飲んだクリームソーダ




貧しかった時代の贅沢☆





今はデパートも変わってしまったけど・・



それでも



鈴膳のようなあったかーいそんなデパート☆




いいなぁ





時代は変わっても



きっと人びとが最後に目指すのは~・・





あったまるわぁ~

















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