角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

「娘」といろんな涙。

2013年06月02日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔五阡円〕
紺のシーチングをベースに配すると、お洒落感が際立って見えます。紺(藍)や紫は日本古来の由緒ある色と言われますから、凛とした雰囲気が現代のお洒落に繋がるのでしょうか。キッチリとした「日本のお父さん」にお勧めですね。

全県高校総体二日目。わが家の三女が所属する角館高校女子卓球部は、団体戦準決勝で宿敵大曲高校に惜敗しました。先の県南大会では角館高校が優勝していますから、今大会でリベンジを果たされた格好ですね。三女も仲間たちも涙を流したそうです。勝負の世界に笑顔と涙は付き物ですよ。

私は応援に行かず、いつものように西宮家で草履を編むことにしました。試合の様子は会場に詰めているカミさんと、コーチスタッフのひとりから逐一メールが入ります。準々決勝も接戦の末掴んだ勝利のようで、娘たちの様子を思い浮かべると、ひとり草履を編みながらも熱いものがこみ上げてきますよ。すっかりおっさんになってしまいました。

他方、先般愛娘を亡くした同級生が気掛かりで、昨晩もメールを送りました。ちょうど遺品の整理をしているという返信には、哀しみを超えた痛みを感じます。なにも手伝ってあげられない悔しさもあって、やはり胸が熱くなりました。
「娘」を取り巻く環境ひとつでも、いろんな涙があるものです。
コメント
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