角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

よくあるご質問④

2007年12月20日 | 製作日記
Q. 私にも編めるかしら?

当ブログにもときに登場する、“生徒さん”の話題ですね。2005年11月から「草履台」の販売をはじめ、2007年12月までのおよそ二年間で96名がお買い上げになりました。もちろんすべての方が、『私も編みたいっ!』と思ったからですよね。

よく言うのですが、布だけで編む「布草履」よりはたいへんと思ってます。イ草に巻くことで堅くシッカリした草履が出来る反面、要する力もそれなりと考えなくてはいけません。専用の「草履台」をお勧めするのは、この力が入りやすい構造だからなんです。
といいながら96名の大部分が女性ですし、すでに売り物に達した生徒さんも女性です。重要なのは腕力ではなく「飽きずに続ける」、これに尽きるでしょうね。

トップページに「キット販売」をご紹介していますが、見本となる草履を含めると初動費用に一万円以上かかります。趣味にかかる費用としてこの額が高額か否かはそれぞれですが、「よく考えてから…」とはいつもお話しています。

「編み方ビデオ(DVD)」をきちんとご覧になれば、編み方そのものはそんなに難しくないのがお分かりになるでしょう。ただし「綺麗な草履」になるためには、編み方を覚えてからのほうがはるかに長いです。まず最初の5足くらいまでは、「草履みたいな…」ものにしかなりませんね。もちろん私だって通ってきた道です。10足、20足と編んで、だんだん綺麗な草履になってくれば、今度は配色にこだわりたくなります。そうなれば本当に楽しいですよ。

ほとんどの方が趣味の領域で、ご自身や家族で履いたり、せいぜいご友人にプレゼントという程度でしょうか。少数派ですが、当初から「売り物」を目指す方もいらっしゃいます。私の草履には知的所有権(著作権)がありますが、売り物に達したらどんどん販売して構いません。足元を気持ちよく過ごせる人が、それだけ増えるわけですからね。
もちろん権料など一切要りません。
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