角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

第二のふるさと。

2011年10月28日 | 実演日記




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔4,000円〕
【2012年1月1日より4,400円】
赤・ピンク・黄緑の明るい三色が、見るからに楽しくなりそうな草履ですね。洋柄はこうしたポップな雰囲気が特徴と思います。
ベースの赤は花柄なんですが、イ草に巻かれてしまうと布幅4cmの真ん中しか表面に出てきません。裁断の仕方で表面に出る赤の割合が異なるのですが、それがむしろ面白いんじゃないでしょうか。
可愛い赤い花柄の平生地はこちらです。



三ヶ月ほど前に、お友達を連れ立って草履をお買い上げくださった秋田市の女性が、今日はお姉さんを伴いお訪ねでした。『私が履いている草履を見て、姉が欲しいって言うもんだから…』ということで、お姉さんは23cm草履を2足お買い上げです。

お姉さんのお国訛りが東北でないことはすぐ分かりましたので、『お住まいはどちらです?』とお訊ねすると、『沖縄から遊びに来たのよ~』。秋田市にお住まいの妹さんも言葉が違うとは思っていましたが、ご主人の転勤に伴っての秋田市暮らしなんですね。

『東北は初めて生活したんだけど、三年もいると楽しいものよね。友人も秋田は知らない人がほとんどでしょ。みんな遊びに来たがるから、その都度温泉連れてったり角館に来たりしてるわけよ』。

沖縄で生まれ育った女性は、秋田を第二のふるさとのように紹介してくれているそうです。こういう話を聞くと、角館人としてほんとに嬉しくなりますよ。
南相馬市から暫時角館で暮らしているKさんご夫妻も、『角館は第二のふるさとだなっ』とおっしゃいます。相当気に入っていなければ、なかなかこの言葉は出ないでしょう。

今日から米蔵二階で、油絵展が始まりました。会期は31日までの四日間です。画家さんは大館市ご出身の45歳、明日一日限りですが実際に二階で画を描くそうです。
早速展示画を見せていただきましたが、角館の風景がとても多いんですね。西宮家が会場だからなのかと思いきや、ずいぶん前から角館の画を描いていたそうです。

こちらの画家さんとはまだおしゃべりのチャンスがありませんが、もしかしたら角館を第二のふるさとのように感じておられるのかも知れませんね。
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