角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

草履をお持ち帰りいただくために。

2015年07月03日 | 実演日記
入梅から一週間ほど経ちましたが、ここまでのところ梅雨らしい空が長くは続いていません。その以前もしばらく雨に無縁だった当地では、農家を始めもう少し雨が欲しい人もいるでしょう。日々観光のお客様と接する私たちは、空梅雨を迷惑とばかりは言えません。雨に濡れる武家屋敷はその情緒に評価が高いといえ、雨が降ってことさら嬉しいというお客様も少ないでしょう。

「JR東日本大人の休日倶楽部乗り放題パス」も、残すところ明日と明後日の二日間となりました。このたびも多くのお客様にお越しいただき、少し久しぶりに賑やかな角館となっています。ありがたいことだと思いますよ。
角館草履のリピーターさんも複数お訪ねくださり、お買い換えのオーダーも賜っています。ただ、リピーターさんが在庫のない状態を残念がるのが、私としてもとても心苦しいんですね。お買い換えの草履を手に持ちご帰宅されるのを望んでいるのだと思います。

そこで角館ご訪問の折にお持ち帰りが叶うよう、あらかじめメール等での前注文をご提案いたします。まず一週間ほど前にご連絡をいただければ、必ずお持ち帰りできるようご配慮させていただきます。そうすることで送料のお客様負担もなくなりますし、なにしろお客様が草履を手にされるシーンを私が見たいと願っています。

今後もあまり休まず製作に励む所存ですが、例年七月から十一月上旬にかけて在庫の増えることはまずありません。トップページにも触れております通り、2016年元日から草履の価格が四年ぶりに変わるため、年内のご注文がこれまでより増える可能性があります。せっかく角館を訪れて尚、二週間だの三週間をお待ちいただくのは心苦しいばかりです。
角館を訪れてのお買い上げをご予定されているお客様におかれましては、ぜひ前注文をお願いしたく存じます。日々西宮家で草履を編み続け、お客様が草履を手にしたときの笑顔に勝る喜びはございません。
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2 コメント

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㈱わらび座造園 (山田みき)
2015-07-04 14:18:40
たった一人の職人が、どれ程の数の草履を編んでいるか、、、映像で写せたら凄い事になるでしょうね(笑)。オリジナルもあれば、定番もあり。編んだ分、直ぐ無くなる、、、なんて、、商売で、こんな凄い事はありません。丁寧な職人さんの対応、お声かけの賜物と推測します。身は一つ。自分も一日の仕事時間を越えても御客様や社員の皆さんへより素敵な庭をと思えばいつの間にか体が動かない事になっています(笑)。上手に休み、回復しながら笑顔の仕事を保ちたい、、、と中身濃い仕事を目指しています。
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売れる数しか作れない (草履職人)
2015-07-05 18:00:38
みきさん

「作った数だけ売れる」と言えば、傍目には羨ましいことかも
しれません。実際は「売れる数しか作れない」が実感ですよ^^;

正確な数値ではありませんが、お買い上げのおおむね50%が
リピーターさん、もしくはご愛用者からのご紹介(口コミ)と思います。
十一年前の発売当初は思いも寄らない数値ですよ。

これからも日々の精進はなんら変わりません(^^)
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