2006年観桜会総括。

今日の草履は、リサイクルシリーズＭサイズ24.0cm
〔靴サイズ25cmまで可・・・2300円〕
辛子色のいらか模様をベースに、鼻緒をエンジにしました。奇をてらわないオーソドックスな草履は、比較的ご年配の女性に好まれます。
この草履も、完成を待って60歳ほどのおばさまがご購入になりました。

今日はＧＷ最終日です。予想に反して、とても良いお天気の一日になりました。
武家屋敷の枝垂桜はほぼ葉桜、檜木内川堤のソメイヨシノは未だ少し花を付けてはいますが、ピークはだいぶ過ぎています。

今日あたりはお客様も少ないだろうと思っていたら、満開時期の大渋滞を避けたお客様がずいぶんお見えになりました。やはり秋田県内の方が多かったです。
ここしばらくは「にわか標準語」を使っていた私も、今日はすっかり秋田弁での接客となりました。なんとなく、いつもの西宮家に戻った印象です。

今年の観桜会とＧＷを総括してみますと、やはり桜が遅かったという一語に尽きます。
観桜会は4月16日からスタートしましたが、咲き初めは28日～29日でした。その後満開までは早く、5月1日には一斉に咲き誇りました。

20日あたりから徐々にお客様が増え出し、一昨年満開だった24日頃からは急速に増えました。
『なんだぁ～、まだ咲いてないのね～』というお声が一日中聞かれ、『おととしは満開だったんですけどねぇ～』という具合に、まだこの日あたりは笑って会話したものです。
それが、26日・27日・28日と咲かない状況が続くと、お客様の声も「悲痛な叫び」に変わり、こちらの対処も笑えなくなってきました。この間の観光客数、実に33万人。

一輪の桜も見られなかったお客様から、『来年また来るワ、いつ頃咲くと思う？』。
一週間後の予測もままならないのに、一年後ではご返答のしようもありません（苦笑）。

さて実演のほうですが、まず第一番に挙げられるのが「ネット効果」です。これには正直驚いています。
『ブログ読んでますヨ～』『ホームページで知って見に来ました～』というお声は、観桜会中盤から今日に至るまで尚続いています。この驚きと感謝の日々は、本当にかつて経験したことがありません。
ブログで知り合った方や、ネットでご注文をくださった方が次々とお越しになり、この短期間でたくさんの「友人」が誕生しました。なにもかもが初体験です。
さらに、お客様からいただく『頑張ってくださ～い！』のお言葉は、疲労で口数が少なくなってきたときの“栄養ドリンク”になっています。

観桜会とＧＷが終わり、明日からはいつもの角館に戻るでしょう。実演はまだまだ続けて参ります。ピーク時には果たせなかったお客様とのおしゃべりも、またいつものように復活するはずです。
新緑の角館はまたイイものです。雑踏が苦手とおっしゃる方々、みなさまがお待ちになった季節がはじまります。

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秋田言葉講座その42『やがなった～』

「厄介になった」が訛ったものです。「お世話になりました」の意で日常に使います。

この観桜会、ほんとうに多くの方々に『やがなったんシ！』