角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

人違いは吉兆!?

2007年11月23日 | 実演日記

<生地詳細・素材感>

今日の草履は、一般綿生地シリーズMサイズ22cm土踏まず付き〔4000円〕
ベージュ基調に和柄が可愛い綿生地をベースに、緒はエンジです。奇をてらわない、私の草履では本流と言えるんじゃないでしょうか。可愛く仕上がったと思います。

久しぶりに青空が広がった今日の角館、気温も上がり雪解けが進みました。って、今は確か11月ですよねぇ、季節が分からなくなるような今冬の北国です。

男性がふたり入って見えました。ニコニコ笑顔の男性は知人によく似ています。『おやっ、どーも!』と声を掛けたところ、男性の表情を見てすぐに人違いと判りました。『あっ、スイません、間違えましたぁ』と謝ると、その男性は『いいえ~、他人に間違われるのはイイことって言いますよ!』。
静岡県浜松市からのお越しの男性、『せっかく間違ってもらったから、草履買って行こうかなっ!』、ご自分用に奥様用、そして娘さん用の3足をオーダーくださいました。

「人違いされるのは吉兆」という話、私ははじめて聞きました。ただこのたびは、「人違いされた」ほうではなく、オーダーをいただいた「人違いしたほう」が吉兆でしたね。
ご注文の草履をしっかり作り、今度は「間違われたほう」にも吉兆をお届けしようと思ってます。

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