角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

お金の話。

2010年05月26日 | 地域の話


今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡円〕
輝きに満ちた「金草履」を編んでみました。昨年からこうした金を含む草履を編むようになったのですが、話題性もあってか長く在庫になりません。人は誰しも大なり小なり「金」(きん・かね)が好きでしょうから、ちょっとした縁起物という理解なのかも知れませんね。
実は金の布地というのが、一般のプリント生地と比較してちょっと高めなんです。出来上がった草履の価格に差は設けていませんので、金草履は利益が薄いことになるわけです。それでもこうしてすぐ売れてくれるのは、やはり金の賜物でしょうか。

民主党が政権を担って始まったひとつに、高校授業料の実質無償化があります。先月からわが家もふたりの娘が恩恵にあずかりました。確かにふたりで2万円ほどの支出減ですから、決して小さな額じゃないですよ。Mグループの草履5足分と言えば、今日の売上数はそこへ届きませんでしたからね。

さらに「子ども手当て」。こちらは三女が一年間だけ恩恵にあずかることとなりました。今日の朝刊に県内市町村の支給月日が記されていて、わが仙北市は6月10日だそうです。
4月の終わりにわが家へ「申請用紙」が届きました。桜まつり真っ只中だったため、いつ届け出に市役所へ行けるか分からなかった私は、とりあえず記入だけ済ませて車の中へ入れておきました。

5月1日からの五連休が終わった6日、ふとその申請書を思い出したんですね。出勤時刻は午前9時、役所は8時15分から仕事がはじまります。思い立った私は朝一番に役所を訪ね、申請窓口へと向かいました。担当の女性職員さんへ、『必要なモノって、健康保険証と通帳の写しだげだったんシな』と訊ねると、『あぁ…、届いた紙見せでもらってイイんしか? 申請第一号なもんだがら…』。

なんと草履職人が、角館申請第一号でした。なにほど喜ばしいものでもないんですが、「一番」と聞けばなんとなく顔がほころぶものです。これでめでたく6月10日に、わが家へ子ども手当て二ヶ月分が振り込まれるはずです。Mグループ5足分+Sグループ3足分に相当する2万6000円は、無償化された高校授業料を上回る額ですよ。

ただし明日が三女の卓球部総会。懇親会費用と部費などで、このお金がすぐに飛んでいくのも分かっているんですけどね。

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