角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

腰痛に効く手紙。

2015年07月01日 | 実演日記




今日の草履は、神奈川県逗子市の男性のオーダー草履です。ご希望配色は「緑をベースにあとは任せるよ!」がこちらになります。組み合わせは青のドット柄にしてみました。雨つぶをイメージする青のドット柄は、梅雨のこの時季にピッタリとも思います。娘さんの草履と共に、明日の便で出発しま~す(^^)/

6月25日から始まった「JR東日本大人の休日倶楽部乗り放題パス」のおかげで、街を散策されるお客様の姿が間断なく見受けられます。ときのブームが北陸新幹線というのは誰しも認めるところ。それでもこうして角館を目指してくださったお客様を、私たちは心からお迎えしなくてはいけませんね。
このチケットが始まって間もなく、当地も入梅となりました。そして低気圧に敏感に反応する「腰痛」もやってきました。

三日ほど前からいつもと違う痛みを感じ始め、昨日の午後は座っていられる時間が明らかに短くなりました。歩行もスムーズではありません。昨夜は早々に夕食を摂り、あとは体を寝かせて過ごしました。やはり安静が一番なんでしょう、今朝はピークを超えた気がしています。それでも今こうしてパソコンに向かっていても、痛みと違和感は消えていません。

昨日一通のメールをいただきました。大阪府堺市のおばさまは一週間ほど前に西宮家で出会い、ご自分用の草履をご注文でした。


今日の朝、可愛い草履が届きました。ありがとうございます。

封をあけると、、い草の香り、ずっしりと重くワイヤーが入っているのかしらと

思うほどしっかり編み込まれていて、ビックリしました。

足をいれると、背すじが伸び、姿勢が良くなった感じです。  

今は少し痛いですが、ゆっくり、馴染ませていきたいと思っています。

今年の大阪はとっても涼しい梅雨です。

東北もやっと梅雨に入ったようですが、大雨は大丈夫だったでしょうか?

あの時、お仕事のおじゃまかと思いつつ、楽しくお話させて頂きました。

さくらの季節がダメなら、“雪の角館”に思いを馳せ、またお目にかかれればと

おもっております。

お身体を大切に、ご活躍くださいませ。



そして今日とあるお母さんが、私に書いてくれた息子さんの手紙を届けるためお越しでした。秋田市に暮らす小学校二年生の男の子です。彼がお母さんに連れられ私の元を訪れたのは昨年の十一月。草履実演を思いのほか気に入ってくれた彼は、お母さんが町内で用足ししている時間も、またレストラン北蔵でのお昼ごはんも早々に切り上げ、いそいそと実演席を訪れるものでした。そして端材となり棄てるだけになったイ草の縄をあげると、それは嬉しそうに持ち帰ったのを思い出します。




こんにちは、おげんきですか。ぼくの名前をおぼえていますか。ぼくは〇〇〇〇〇です。もう2年生になりました。

これはおてがみですが、こんどはぞおりのおじさんにあいにいくのでまっていてください。

こんどぞおりのおじさんにあいにいくときまで、べんきょうもがんばって、ぶかつでバスケットボールもがんばります。

ぞおりのおじさんも、ぞおりをつくるのをがんばってください。
<抜粋>


貼った湿布薬より、こうしたメールやお手紙のほうがよほど腰に効きますよ(^^)
コメント (2)
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