角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

最上の商い。

2015年05月10日 | 実演日記
世の中はゴールデンウィークの疲れがあるのでしょうか。日曜日といえど今日の角館は散策される姿が少なかったように思います。それでも出会いのご縁は必ずあるもので、岩手県一関市からお越しのご一行様が草履実演を愉しんでくださいました。ちょうどお昼時間のためレストラン北蔵が満席で、みなさん草履実演を眺めながら席待ち時間を潰していたんですね。

ひとりのおじさまが奥様へのプレゼントにご注文をくださると、ご一緒のおばさま三人が続けてオーダーとなりました。ひとりのおばさまが、『レストランを待たされたうえに余計な出費をしたわね~』。言葉と裏腹におばさまのお顔は笑みに満ちています。続けて私が、『これで私もごはんが食べられますよ~』で一同大笑いとなりました。
お金を支払う側が笑顔になる。手前味噌ですが、これが最上の商いだと思っています。

今年の桜まつりでご縁のあったお客様から、お手紙やメールをいただいています。先日届けられたメールをご紹介しましょう。


こんにちは、沙佳屋さん。

本日、秋田角館から嬉しいお荷物が到着しました。早々と創ってくださって感謝しております。

可愛いおばこが着ていた着物の生地の様・とっても気に入りました。ありがとうございました。

主人も落ち着いた品格のある紫系と兎の生地でとっても喜んでおります。

早速、二人でパタパタ履いております。

最初は、土踏まずが刺激され、なんと申しましょうか~むずかゆいというのか、こしょばいというか、

今は心地よくほんわか温かくなってきました!(*^^*)
これですね♪この感触ですね。

毎日履くのが楽しみです。

今回は、桜はみられませんでしたが、沙佳屋さんの草履に出会えたこと、旅のいい思い出になりました!

今度は紅葉の季節、またリベンジで是非桜を観に行きたいと思います。

これからもすてきな草履を創ってください。

ありがとうございました。



お金を支払う側の笑顔を見られたら、お金をいただく側は達成感と満足感に溢れます。この最上の商いが続くよう、お休み明けも精進して参ります。
コメント (2)
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