今日の草履は、彩シリーズ24cm土踏まず付き〔四阡八百円〕
紺系でまとめた配色は、24cmで編むことが少なくありません。それは男性でも女性でも可能性のあるサイズだからなんですね。色で男女分けする時代でないことは今さらですが、特に紺色は性別と無関係な気がします。
今日の角館も風の寒い一日でした。それでも日が差す室内は、温室状態でほど良い暖かさです。角館の桜たちも、しばらく温室に入れたい気分ですよ。今日も「桜ざんねん旅」のお客様が多数ご来店でした。
ご年配且つ少人数の旅では、現地のタクシーを貸切利用するお客様が少なくありません。そうした場合に巡る観光スポットは、ドライバーさんの裁量次第になります。自由に行き先を決められるということは、逆にそのドライバーさんのセンスを問われることにもなるのでしょう。
お客様に中高年の女性が含まれる場合、西宮家へお連れするドライバーさんが複数います。客観的に見て妥当な選択ですね。趣のある敷地内の散策は、ご高齢でも歩くのに無理のない広さです。米蔵の品揃えは中高年の女性に支持されていますし、私の草履実演も好きな方には話のタネになりますからね。
今日も横浜市からのおばさまおふたりが、地元のタクシーに連れられてお越しでした。うちのおひとりが杖をご利用でしたから、さすがに徒歩での散策は無理だったのでしょう。おばさまは角館草履を気に入ってくださり、『ちょっと足が悪いから、家の中で草履を試してみますよ』。
世の中の高齢化は、これからますます顕著になります。こちらのおばさまのように健康100点満点ではないお年寄りの旅行は、これからもっと増えるでしょうね。そんな旅行企画を専門に行っている会社を、過去にテレビで見たことがありました。
「お年寄りが訪れたい観光地」に角館の名前が挙げられるためには…。
高齢化率日本一の秋田県だからこそ、考えてみる価値がありそうな気もします。