角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

引き継がれる文化。

2011年12月24日 | 家族の話




今日の草履は、彩シリーズ25cm土踏まず付き〔4,500円〕
【2012年1月1日より5,000円】
「緑系おまかせ」にぴったりな今日の草履は、和柄のうえに爽やかさが感じられます。凛々しいお若い男性にお勧めしたい一品ですね。
亀甲柄に金が鮮やかなベース生地は、こちらになります。



全国のお天気ニュースでも伝えられている通り、北海道から東北地方の日本海側は、大寒波に見舞われています。ほぼ連日真冬日が続き、雪の量もそれなりになってきました。
「雪を見たい」お客様には格好のロケーションになっている反面、クリスマスイヴの夜にイルミネーションなどを愉しみたい若者たちには、少しばかりあいにくの東北地方です。

盛岡市からお越しのお若いカップル。実演よりもまず、草履の配色に感心してくださいました。男性の姪っ子さんに履かせたいと子ども用を探していたのですが、大人用の健康効果を知ると、ご自分用が欲しくなったご様子。結局それぞれお好きな配色を選ばれ、子ども用もお買い上げくださいました。

昨日は埼玉県から盛岡市へ赴任されているお若い男性が、埼玉県のご自宅で待つ奥様へプレゼントにお買い上げでした。今年入籍したばかりと言いますから、離れ離れの生活はちょっと寂しいですね。
間もなくの年末休暇で戻られる際、奥様へ手渡されるそうです。

こうした20歳代のお若い人たちも、角館草履に関心を寄せてくださいます。私にしてみるとこれはかなり嬉しい現実で、日本の文化は間違いなく受け継がれていくと実感できますよ。
と同時に、そういうことを考えるようになった私自身の年齢も実感しますね。

わが家の若者たちが、昨日で全員揃いました。娘三人が喋りだすと、久しぶりのせいもあってか若干うるさいです。でもそのうるささが、まさにわが家なんですね。
アパートでの独り暮らしが始まって9ヶ月、炊事や洗濯などひとまずはしっかりやっているようです。実家にいる僅かな期間に、カミさんから料理なんかも聞いていくのでしょう。これも「引き継がれる文化」のひとつと思います。

さて、2011年の公開実演も、残すところ明日一日となりました。天気はまだ回復しないようですから、お客様の人数も限られたものになるでしょう。そんな日だからこそ「縁」を感じる出会いがあると信じて、ラスト一日を務め上げて参ります。
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