角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

今日から師走。

2011年12月01日 | 地域の話




今日の草履は、彩シリーズ22cm土踏まず付き〔4,000円〕
【2012年1月1日より4,400円】
紺とエンジの相性は、プリント柄に関わらずほんとにいいですね。こちらの草履は和柄の組み合わせで、相性ばかりでない美しさもあると思います。

今日から師走。この二日間のお休みで、わが家の冬を迎える準備はほぼ終えました。家の周囲にあるプランターなどを片付けると、なんと言いますか、一年の活動期が終わった感じですね。
ふと外壁の傷みが目に止まり、わが家の建物も22回目の冬を迎えるんだなと思いました。

西宮家ではちょうど今、蔵の壁を修理しています。東日本大震災が引き金なんでしょう、ところどころにひび割れが目立つようになったんですね。一昨日から草履コーナー目前の壁にかかっていて、実演の合間に作業を眺めていました。
いつも思うのは、他人様の仕事は気楽に見ていられるから面白いんですよ。

ひび割れた漆喰(しっくい)を剥がしていくと、壁の内部は予想以上に老朽しているようです。ひび割れの原因は確かに地震が引き金と思いますが、基本的には築100年の歴史なんですね。
考えてみれば、100年もの長きの間にいくつもの地震があったでしょうし、間違いなく100回の冬を経験しているわけです。

西宮家の蔵たちが一年でも長生きするためにも、大地震と大雪はご免被りたいものです。
コメント
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