7月1日のブログでご紹介した長野県からお越しの男性にお勧めしたのが、「今日の草履」です。赤がお似合いと直感しましたし、ベースの「おかめ・ひょっとこ」柄は縁起物です。男性も迷わずお決めくださいました。
蒸し暑い、いかにも梅雨らしい日があるかと思えば、今日なんぞは吹く風に肌寒さを覚えました。それはお客様も同じ印象なんでしょう、昨日の暑さには『秋田がこんなに暑いなんて…』とおっしゃいますし、今日の涼しさには『やっぱり東北は涼しいわねぇ』。
結局角館に滞在したその日の気温が、そのまま「東北の梅雨」に置き換えられるのかも知れません。
離れた土地の事情というものは、なかなか分からないのが普通でしょう。沖縄県の台風被害を私たちは実感できませんし、秋田県の大雪被害を沖縄県の方々は実感できないはずです。また同じ北国と言っても、北海道旭川市の気温と角館の気温では親子ほども離れていますよ。
もっと簡単な例を挙げれば、東北人で九州七県をその位置と共にすべて理解している人は、案外少ないんじゃないでしょうか。逆に関西や中国地方に暮らす人たちが、東北六県を正確に理解している人も少ないかも知れません。
結局のところ、それを知らないでも日常に大きく困ることはないわけです。
ただしそれは一般人の話。国会議員で政権政党の中にあり、ましてや復興担当大臣ともあろう人が被災地へ行って、「九州の人間だから、東北の何市がどこの県とか分からない」って、そんなバカなことを言うものでしょうか。
さらに「知恵を出さないやつは助けない」だの、宮城県知事より自分が先に応接室に入ったことを「お客さんが来る時は、自分が入ってから呼べ」だの、なんでしょうこの人。
報道によれば被災地での言動は、まさに「上から目線」。宮城県知事も「立場は同等」と苦言を呈していました。
九州人のようですから、当地では茶飲み話にも出てきません。ですからこの大臣の人となりはまったく分かりませんが、少なくとも岩手県知事や宮城県知事のほうが「人徳」には勝る気がします。
久しぶりに一個人に対して腹が立ちましたよ。菅さんはまだ粘るにしても、せめて復興担当大臣だけは替えてもらえませんかね。被災地復興は秋田県にとっても生命線です。もっとも仙北市角館が秋田県にあるというのも、この人は知らないでしょうが…。