角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

持つべきは‥。

2006年04月07日 | 地域の話
今日の草履は、縞木綿シリーズMサイズ23.0cm〔3000円〕
今日も縞木綿の三色使いにしました。なんかちょっとハマりそうです。縞木綿シリーズの在庫が少ないので、しばらくはこの手で遊ぼうと思います。

一昨日の夜、同期の集まりがありました。いつもは20日なんですが、臨時召集だったのですっかり忘れていました。
西宮家から帰っていつものようにパソコンに向かっていると、同期のひとりSSくんから電話がありました。『おめぇ、ナニやってらおご?』と訊かれたので、『ブログこしゃでら』と応えると、『おぉ、俺も毎日見でらど』。
地方公務員のSSくんは、「おしゃべりな森本レオ」の異名を持っています。森本レオに顔はそっくりなんですが、違うところは口が回ることです。

電話を切ってすぐに会場に向かいました。SSくんの他に、新年会でお店の皿を割ってふんぞり返っていたSTくん、秋田市の歓楽街「川反」を支配するARくん、ときどきナニを喋っているのか分からなくなるSMくんが呑み始めていました。
話し合いの必要な案件が終わると、私の草履に話が及びました。実は先月、今年はこれまでの仕事の一部を廃止して、草履実演に時間を費やす旨をお客様に通知しました。顧客である同期生も中にいて、私の知らないところでこれが話題になっていたようです。つまり、『飯喰っていげるおご?』ということです。私が『まずまずなんとか‥』と応えると、みな一様に安心してくれました。
普段は口に出さないことでも、いざとなると心配してくれる。やっぱり、「持つべきはともだち」です。

「つりはいらねぇ」のお二人目は、「川反大臣」ARくんのお母さんのことでした。今日はご友人を連れ立って西宮家にお越しになりました。私の草履をご友人に紹介してくださり、その方が二足お買い上げになりました。こうして愛好者が増えていくのはとても嬉しいし、ありがたいことです。

んっ! やっぱり、「持つべきはともだちとそのお母さん」に訂正したいと思います。

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秋田言葉講座その21『ほじなし』

「ほじ」というのは、「分別」とか「理性」とか「モラル」とか、人間としての常識を意味します。「ほじなし」は、そういうものが無い人を言うわけです。
ときどき酒を呑み過ぎると「ほじ」をなくする友人もいますが、そういうことも全部ひっくるめて「ともだち」というものは必要です。

コメント
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