角館草履の『実演日記』

〓袖すり合うも多生の縁〓
草履実演での日々の出会いには、互いに何かしらの意味があるのでしょう。さて、今日の出会いは…。

子孫、じゃありませんから・・・。

2005年12月30日 | 実演日記
今日の草履は、リサイクルシリーズLサイズ26.0cm〔写真〕
はじめて手をつけた着物です。なかなか良い出来です。こういうベースは、鼻緒を赤にすると「秋田おばこ調」になって、緑とか青を使うと男性用になるからいろいろ都合がイイんです。

-思い出の実演日記その5-

『失礼ですが、こちらの子孫の方ですか?』。
西宮家で実演していて、これまで3人の方から尋ねられました。もちろん『いえいえ、そうじゃないですヨ~』と答えます。尋ねてくれればこそお答えできるんですが、いつぞやグループで訪れた方々は、『ん~、こうして代々技術を伝えて行くんだよね~、やっぱり歴史のある家柄はそういうもんだよ、ん~』。
こちらに話し掛けるでもなく、その方々だけで納得して通り過ぎました。
もしかしたら、そう思い込んでる観光客がまだまだいるのかも知れません。

もしも私が西宮家の子孫だったら、草履を編むことはなかったんじゃないかナ~と、必要もないことを考えたりしました。(^_^;)
コメント
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