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セリミエ・モスク近くに美術品を展示する「考古公園」ができる

2022年01月08日 | 文化
1月9日 エディルネ県のセリミエ・モスク近くの発掘現場から出土した歴史的美術品が、現在建設中の「考古公園」に展示されることになりました。

  Hurriyet

『私たちは約4か月、このプロジェクトに取り組んできましたが、春には終わらせ、公開したいと思っています」と、エディルネのレジェップ・ギュルカン市長が、1月7日、デミルオレンニュース語りました。発掘現場は4000平米の土地で、ローマ時代の墓や井戸がありましたが、オスマン帝国時代に建物が建てられていました。

「私たちは、荘厳なセリミエ・モスクにふさわしい広場“考古公園”を造りたいと思っています。そのため、準備に長い時間がかかりました」とギュルカン市長は言いました。

2011年以来、ユネスコの世界遺産になっている建物群セリミエ・モスクは、スルタン・セリム2世の命により、偉大な建築家として知られるミマル・シナンによって、1568年から1575 年までかかって建設されました。シナンはこのモスクを自身の“傑作”と呼びました。

「エディルネ振興協会」のバフリ・ディナル会長も市長と同意見で、考古公園は市の経済に100%貢献するだろうと言っています。「私は素晴らしい広場ができると確信しています」とディナルさんは付言しました。

エディルネ県にとってのセリミエモスクの重要性について尋ねられた市長は、「このモスクはイスラム美術とオスマンのモスク建築の最高傑作です。市の中心にあるこのモスクは、建設時からいままでずっと使われてきました」と言いました。

「オスマン人がこの都市を征服した1361年から、エディルネは重要なセンターでした。このモスクが建てられてからモスク周辺の広場は、何百年間も、人々の社会的・文化的エリアでした」と彼は言いました。

考古公園プロジェクトが始まれば、このエリアは車は通行止めになります。「排気ガスも騒音もなくなり、歩行者だけが歩ける広場になるでしょう」と市長は付言しました。地元の商人たちも、このプロジェクトの完成に期待しています。「このプロジェクトはきっと地元の観光に良い影響をもたらすでしょう」と、地元の商店主エルダル・クルチさんは言いました。


トルコはギリシアに領海を12マイルに拡大しないよう促した

トルコはギリシアに、エーゲ海の領海を6マイルから12マイルに拡大するという誤った行動をとらないよう促し、トルコ政府はすべての問題を平和的な対話によって解決することを隣国ギリシアに要請すると繰り返しました。

 Hurriyet

「ギリシアが領海を12マイルと考えるのはまちがっている。まちがえないで欲しい」と、トルコのフルシ・アカル国防相が、1月8日、年末記者会見で、メディアのアンカラ市局長らに語りました。

トルコとギリシアの間には、エーゲ海に関する多くの未解決の問題があります。国連海洋法条約(UNCLOS)によれば、諒解を現在の6マイルから12マイルの拡大する権利があるというギリシアの主張も、そのひとつです。

トルコ国会は1995年、ギリシアによる領海に関する一方的な行為は、宣戦布告の理由になると宣言しました。トルコはUNCLOSに加わっていません。

「ギリシアはわが国を試そうとするべきではない」と、アカル国防相は言い、ギリシアは現在の6マイルの領海を守るべきだと強調しました。もしギリシアがエーゲ海の領海を12マイルにしたら、トルコはギリシア政府の承諾なしに、国際海域に出られなくなります。

「ギリシアはなにを考えているのか? これは不公正で、法に反する」と、アカル国防相は言いました。トルコ議会の 開戦 布告決議の撤回を求めるギリシアの要求に対して、「これは国家安全保障の問題だ」と国防相は言いました。 

ギリシアは建国以来、4回以上、その領土を拡大した事実があるにもかかわらず、いまだにトルコを拡大主義政策と非難していると、アカル国防相は不満を語りました。「エーゲ海には現状がある。ギリシアは6マイルの領海を持っている。それでじゅうぶんで はないか。われわれは両国が豊かに、平和に暮らそうと言っているのだ」


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今年も正教徒たちは海に飛び込んで公現祭を祝った

2022年01月08日 | 文化
1月8日 トルコのギリシア正教徒たちは、1月6日、イスタンブルの数か所に集まって、公現祭(エピファニー)を祝いました。

 
  Hurriyet

キリスト教の祝日、公現祭は、イエス・キリストが神の化身として現れたことを祝う日であり、信者たちは海中に投じられた十字架を、寒中の海に飛び込んで拾い上げます。

祝賀の中心は、イスタンブル・ファティフ区バラトにある聖ゲオルギオス教会では、何百万の正教徒たちの精神的指導者である総主教バルトロメウ1世が、4時間の式典を主宰しました。今年はコロナのため、式典参列者の人数が制限されました。

有名なトルコの歴史家イルベル・オルタイル氏も式典に招かれました。ミサの後、僧侶たちと信者たちは、近くの金角湾まで歩きました。今年は、海中の十字架を獲得するために、10人が海に飛び込み、教会の信者であるガリップ・ヤウズさんが、木の十字架をゲットしました。

『私はこの5年間、式典に参加してきましたが、十字架をゲットしたのは初めてです」と、ヤウズさんは十字架を総主教に手渡した後、記者たちに語りました。バラトでのミサのほか、公現祭の祝祭はクズグンジュク、イエシルキョイや、「皇子たちの島々」で最大の島ビュユクアダでも行われました。


エルドアン大統領がトルコとカザフスタンの結束を力説

エルドアン大統領は、1月6日、カザフスタンのカシム・ジョマルト・トカイエフ大統領との電話会談で、カザフスタンとの連帯を表明し、トルコは必要なら、あらゆる技術的知識と体験を提供する用意があると語りました。

 Hurriyet

エルドアン大統領は「テュルク諸国機構」の期間議長として、アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領、キルギスタンのサディル・ジャパロフ大統領、ウズベキスタンのシャヴカト・ミルズィヤエフ大統領ら、同機構のメンバー諸国のリーダーたちに個別に電話して、カザフスタンで起こっている事件について話し合いました。

カザフスタンのトカイエフ大統領との電話会談中、エルドアン大統領は「トルコは“友人であり兄弟である”カザフスタンで起こっている現状を注目している。事件で亡くなった方々のご冥福を祈り、負傷者の早い回復を願う」と述べました。

エルドアン大統領は「テュルク諸国機構」はカザフスタンを支援すると強調し、カザフスタンの新たな政府が早く結成され、緊張が終わることを願うという声明を出しました。大統領はまた、カザフスタンの人々が互いの信頼と対話をベースに、問題を克服すると信じていると言いました。

エルドアン大統領は、テュルク諸国との対話で、近隣のためにも、地域全体のためにも、カザフスタンの安定と安全が重要であることを力説しました。

また、メヴリュト・チャウシュオール外相は、1月7日、カザフスタンのムフタル・トレウベルディ外相と電話で会談し、トルコのカザフスタンへの支持をくり返したと、外務省は言っています。


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