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トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

イチジクの木が行方不明者の遺体の場所を知らせた

2018年09月18日 | 国際
9月20日 37年前に殺害された1人のトルコ・キプロス人の物語です。彼の胃の中にあったイチジクの種が育って木になり、家族は彼の遺体を見つけることができたのです。

 Hurriyet
行方不明者の遺体を調べるCMPの調査員たち


「キプロス行方不明者に関する委員会」(CMP)は、1963年から1974年の間にキプロス島で消えた2002人の人々を探しつづけ、890体の遺体を確認しました。CMPは国連の支援の下に、トルコ・キプロスとギリシャ・キプロスの合意によって、1981年、発足しました。同委員会は行方不明者のリストをつくり、不明者がたどった運命を調べ、遺体を家族に返すことを仕事にしてきました。

親族は行方不明になったとき着ていた衣服について情報を提供し、それらしい遺体が発見されれば、血液サンプルを集めて照合します。過去12年間で、890人の行方不明者の遺体が発見され、家族に返されています。

奇跡が起こった
「私たちは村を訪ね、地元の人々に行方不明者が埋められていそうな場所を尋ねました。行方不明者を最後に見た人を見つける努力もしてきました」とCMPのメンバー、スラ・ムラトさんは言いました。ムラトさんによると、目撃者がなくなったり、風景が変わったりして、行方不明者の発見は次第に難しくなっているそうです。いままでに,島内で1222回の発掘が行われ、その26%から遺体が見つかりました。

Hurriyet
殺された兄の遺影とヘルギュネルさん夫妻


「私たちは、ギリシャ人とトルコ人が半分半分の、人口4000人の村に住んでいました。1974年に騒動が始まりました。私の兄アフメトは“トルコ抵抗組織”(TMT)に参加していました。6月10日、彼らは兄を連れ去りました」とミュニュル・ヘルギュネルさん(87)は、ギュゼルユルトで起こった事件を語りました。

「何年も、私は、むなしく兄を探しつづけました。2011年、1人の調査員が1本のイチジクの木を発見しました。そこは山地で、ふつうはイチジクは生えないので、私たちは不思議に思いました。調査員たちが木の根元を掘ってみると、木の下に3人の遺体が埋まっていました。血液サンプルで調べて、兄の遺体を確認することができました」

「3人は山の中の洞窟に入れられ、ダイナマイトで殺されたのです。爆発でできた穴から洞窟の中に日光が差し込み、兄の胃の中にあったイチジクの種は日光を受けて育ったのでしょう。イチジクの木のおかげで、私は兄を見つけることができました」と彼は言いました。


「トルコに危機はない。すべて市場操作だ」エルドアン大統領

トルコに経済危機はない、単なる市場操作だと、エルドアン大統領は言いました。

Hurriyet

「トルコは危機にない。だまされないように。すべて市場操作です。わが国は未来に向かって進み、日々、強力になっています。わが国はもっと強くなるでしょう」と、エルドアン大統領は、9月19日、「退役軍人の日」の大会で言いました。

8月以来、トルコリラは米ドルに対して40%下落し、中央銀行はインフレと戦うために、基準貸出し利率を24%に上げましたが、大統領の発言はそのさなかのことでした。

エルドアン大統領は、リラの暴落は“トルコへの国際的攻撃”の結果だとくり返し、トルコは20年前より豊かに、効率的になっていると言いました。大統領はまた、最近の大統領令を強調しました。この法令はトルコ通貨の保護のために新たに規定したもので、現在トルコに住んでいる者は、商用契約はリラで結ばなければならないというものです。

「これからは、トルコでは米ドルでは賃貸できません。トルコではリラが有効になります。皆さんはリラで借り、リラで購入してください」


トルコと韓国は朝鮮戦争以来の友好国

1950年の朝鮮戦争のとき、トルコが国連の呼びかけに応じて韓国に軍を送ったことをご存じでしょうか。それ以来、両国は緊密な関係になり、外交的経済的にも結束しています。

 Hurriyet

朝鮮戦争が終わって68年ですが、両国の人々は親密な関係にあります。1950年、北朝鮮の攻撃が始まり、国連が韓国への軍事支援を呼びかけたとき、最初に応じたのはトルコでした。9月17日、タフシ・ヤズジュ准将を司令官として、トルコ旅団は南トルコのメルシン港から韓国に向かいました。

トルコは韓国に4旅団、21,212人の兵を送りました。これは参戦した16か国中、4番目に大規模な派兵です。トルコはまた、3番目に多い死傷者を出した国で、戦死者数は900人に達します。釜山にある「国連記念墓地」には、462人のトルコ兵が眠っています。

アンカラとソウルは1950年代以来、友好的な関係を享受してきました。両国のリーダーたちは互いの結束と、国連、G20,MIKTA(メキシコ、インドネシア、韓国、トルコ、オーストラリア)のような国際機関内での対話をつづけています。

2017年、国交60周年を記念して、12万622人の韓国人ツーリストがトルコを訪れ、2万7272人のトルコ人ツーリストが韓国を訪れました。


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ロシアとトルコの大統領がイドリブ計画で合意

2018年09月18日 | 国際
9月19日 17日、ロシアとトルコの大統領は、シリアの反体制派が支配するイドリブの周辺に非武装地帯を設けることで合意し、ロシアはイドリブを攻撃しないと言いました。

 Hurriyet

ロシアのプーチン大統領とエルドアン大統領は、ロシアの黒海岸のリゾート地ソチで、4時間、会談しました。「われわれは軍事行動の結果起こり得る人道的悲劇を回避する」と、会談後、エルドアン大統領は言いました。

両大統領は反体制派軍と体制派軍が接触するあたりに、15~20キロ幅の非武装地帯を10月15日までにつくることで合意したと、プーチン大統領が言いました。非武装地帯の建設には、アルヌスラ・フロントを含むイドリブの過激戦闘員の撤退が必要になります。プーチン大統領とエルドアン大統領はまた、戦車、多連装ロケット発射装置などの重武器を、すべての武装集団に撤去させることで合意したと、プーチン大統領は付言しました。

ロシアが支援しているシリア体制派軍は、最近、イドリブ周辺に集まり、反体制派の最期の稜堡を奪還するために、空と陸から攻撃を開始しようとしてしています。

国連と非政府諸団体は、イドリブ攻撃は流血と人道的混乱を引き起こすと、繰り返し警告しています。


カイセリでISIL(イスラム国)のアジトが見つかった

対テロ警察が、9月18日、トルコ中央アナトリア・カイセリ県で、イラク人の親子を拘束しました。警察はアブデュルハルククルディ(47)を、北イラク、シンジャル地方でISILの軍の上官として行動していた男と認定しました。彼は重武器の専門家として知られていました。

 Hurriyet

彼の18歳の息子メフディ・クルディも、シンジャルとモスルの間のイラク・テュルクメンの町タルアファルで、ISのメンバーとして武装闘争に参加していた容疑で拘束されました。

掘っ立て小屋に住み、スクラップを集めて暮らしていた2人の容疑者は、1年前、イラクからトルコに不法に入国したと思われます。警察はカイセリの休眠中のアジトの調査を始めました。

山岳地帯のシンジャル(シンガル)は、ヤズディの人々の故郷です。ヤズディは2014年、クルド・ぺシャメルガが敗北した後、ISの戦闘員に虐待され、奴隷にされました。


100キロ余のヘロインが東トルコで押収された

東部アール県の知事室の発表によると、9月17日、109キログラムのヘロインが同県で押収されました。警察がイランから来たトラックを停車させ、ヘロインを発見しました。

 Hurriyet

トラック運転手を含む3人のイラン人が拘束され、その後、拘置されました。

8月には、治安部隊が西部コジャエリ県で、800キロのヘロインを押収しました。内務省の声明によると、今年の1月から8月までに、対ドラグ作戦で62トン83キロのドラッグが押収されています。


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「トルコとロシアの協力が中東の希望だ」エルドアン大統領

2018年09月18日 | 国際
9月18日 エルドン大統領が、トルコとロシアの協力は中東の希望だと言いました。エルドアン大統領と、ロシアのプーチン大統領が、9月17日、ロシアのソチで会いました。

Hurriyet

ロシア大統領官邸で行われた会談は、約1時間50分つづきました。エルドアン大統領は会談に先立って、政治的、軍事的、経済的問題に関する意見の交換が、トルコとロシアを強化するだろうと言いました。「中東だけでなく、全世界の目が、いまソチに注がれていると思う」とエルドアン大統領は言い、ソチ会談の結果が中東に新しい希望をもたらすだろうと付言しました。

プーチン大統領は、トルコとロシアの関係は、“建設的に発展”しつづけるだろうと言いました。「貿易に関しては、非常に成長している。われわれの関係は、中東の安全保障も改善している」とプーチン大統領は付言しました。

エルドアン大統領には、メヴリュト・チャブシュオール外相、ファティフ・ドンメズ・エネルギー天然資源相、ベラト・アルバイラク財務相、フルシ・アカル国防相、ルフサル・ペクジャン貿易相、ハカン・フィダン国家情報局長、イブラヒム・カルン大統領府報道官、ファフレッティン、アルトゥこう  が随行しました。

ロシア側は、セルゲイ・ラヴロフ外相、アレクサンドル・ノヴァ九・エネルギー相、セルゲイ・ショイグ国防相、ドミトリー・ペスコフ大統領報道官らが出席しました。トルコとロシアの関係、経済エネルギー問題、中東問題と国際問題、とくにシリア問題が討議されました。


トルコの工業生産高は7月、急上昇した

トルコの工業生産は、7月、昨年同月に比して5.6%増加したと、9月17日、トルコ統計局が発表しました。

 Hurriyet

ロイターの予想では1.85%、アナドル通信の予想では2.7%だったから、この増加は予想以上でした。工業指数は、5.6%上昇し、同期、電気、ガス、蒸気、空調供給指数は3%上がりました。

1か月ベースでは、この数字は、7月、6月に比して3.5%まで急上昇しました。これは2016年10月以来、月ベースでは最高の増加です。工業分野を季節的に細分してみると、鉱業と採石のみ減少しています。


ハランの遺跡発掘で、地元女性が大活躍

南東部シャンルウルファの世界最古の居留地のひとつハランで、地元女性が考古学的発掘に貢献しています。

 Hurriyet

ハランはBC6000年以来、アッシリア朝とウマイヤ朝の首都でした。発掘は100人のチームで行われてきました。遺跡で積極的に働く地元女性たちのおかげで、これまでに宮殿、宿舎、浴室、市場の廃墟が、このフィールドから出土しました。

女性たちは朝早くから発掘現場に来て、ブラシ,ホウキ、シャベル、フルイなどを使って働いています。彼女たちは歴史に光を当てる仕事を手伝いながら、家計も助けています。長い服を着た女性たちは、遺跡を訪れる人々の注目を集めています。以前は2,3人の女性が働いているだけでしたが、いま、女性は10人に増えました。

女性の1人、メディネ・アルブルさんは、歴史に貢献できて、とても嬉しいと、アナドル通信に語りました。「ここで働いて1年になります。とてもエクサイティングな仕事です。私は以前は季節労働者として、いろんな町に働きに行っていましたが、いまはわが家の前の遺跡で働いています。このチャンスをくれた皆さんに感謝します」

ズュベイデ・アルラクさんは、「私は12人の子供がいます。国内からも、外国からも、遺跡を見に来る人がいます。いろんな人に会えて、とても楽しい」と言いました。

ハラン発掘副隊長シュヘイラ・イレム・ムトゥルさんは、ここで6年間働いていますが、「女性たちは献身的に働いてくれる」と言いました。「この仕事のおかげで、彼女たちは家を出て社会に触れ、同時に、自分たちの歴史も学びました。彼女たちは出土品を洗う仕事をしています。私たちが遺跡で見つけた陶器を、彼女たちが分類しています。女性たちは私たちをよく助けてくれます」


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