トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

大雪がトルコの交通を麻痺させた

2017年01月08日 | 国内
1月10日 大雪と吹雪がトルコの交通を麻痺させました。最大都市イスタンブルを初め、多くの都市で、気温が零下になりました。

 Hurriyet

イスタンブルでは1月6日夜から大雪が降り始め、市内の交通を混乱させました。イスタンブル市内の各地で交通が麻痺し、道路で動けなくなった人々に、市が食料を配布する事態になりました。市はまた、交通事故を防ぐために、道路に塩をまきましたが、多くのわき道はまだ交通封鎖がつづき、当局は凍結を警告しています。

イスタンブル市内でも積雪が110センチに達したところもありました。積雪はチャタルジャで110センチ、アルナヴトキョイで65センチ、ビュユクチェクメジェやスルタンガジで60センチ、バシャクシェヒル、エセンユルト、ベイリュクデュジュ、ガジオスマンパシャで50センチ、アーヴァ、ベイコズ、サリエル、ゼケリヤキョイで40センチ、アメルダー、オメルリ、アリベイキョイ、キャーウトハネ、マスラクで35センチ、ウーウルムムジュ、バフチェリエヴレル、キュチュクチェクメジェで25センチ、ユスキュダル、ベシクタシュ、バクルキョイで18センチでした。

1月8日、降雪はイスタンブルのヨーロッパ側でも、アジア側でもつづいています。悪天候が空の便やフェリーにも影響を与えています。


“歴史的な”キプロスの平和交渉がジュネーヴで再開される

東地中海の島キプロスの2人の大統領が、国連の仲介で、1月9日、ジュネーヴで、平和交渉を再開するでしょう。新しい国連事務総長の提案による会合は、何十年の長きにおよぶキプロス紛争を決着させる“歴史的チャンス”になるでしょう。

 Hurriyet
トルコのチャヴシュオール外相(左)とアントニオ・グテーレス新国連事務総長


トルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領とギリシャ・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領の平和交渉は、2016年11月に、スイスのリゾ-トで行われ、話し合いは2ラウンドにおよびましたが、結果は出ずに終わりました。1月9日、2人の大統領はふたたび同じスイスのジュネーヴで話し合うことになりました。

1月9日の会合後、両大統領は1月11日、ふたたび会い、未来のキプロス連邦内に引かれる境界線の、それぞれのマップを発表します。その後、1月12日から、トルコ、ギリシャ、イギリスの保証国も参加して、キプロスに関する5者会談の開催が予定されています。

平和交渉のスケジュールが決まり、国連の新事務総長は“歴史的チャンス”と見ています。交渉の究極の目標は、40年間におよぶ紛争を平和的に解決することですが、この話合いから、なにが出てくるかはわかりません。


「まだ刑務所にいる気分」釈放された小説家エルドアンさん

トルコの著名な小説家の1人、アスル・エルドアンさんは、136日の刑務所暮らしの後、10日前に釈放されましたが、まだ所内にいる気分だと言いました。

 Hurriyet

エルドアンさんは、もう釈放されることはないのだろうと、何度も考えたと言い、「まだ私の70%は刑務所にいる気分」とHurriyet 紙に語りました。釈放と聞いたときは耳を疑い、涙をこらえるのに必死だったと言いました。

「私は刑務所内で、何度も泣きました、とくに友人たちのことを思い出して。いま、出所して、最大の後悔は、まだ釈放されていない刑務所内の仲間にちゃんと挨拶してこなかったことです」と彼女は言いました。「逮捕された直後の暗い日々には、自殺という考えも浮かびました。しかし、“刑務所の仲間との団結”に目覚めてからは、そんな考えを恥じるようになりました」

それでも、刑務所内の状況はかなり厳しかったようです。寒くて、ボトルに湯を入れて、独房のベッドを温めたそうです。刑務所内では、テレビのニュースを見ることはでき、彼女はみんなとヒマワリの種を食べながら、テレビを見ていて、自分の釈放を知りました。

「刑務所内では書けなかった。書くエネルギーがなかった」とエルドアンさんは言いました。最初の2日間は水も飲めず、5日で8キロ痩せました。「私はもっと従順な人間でした。“抵抗”とか“忍耐”とかいうことばは嫌いでした。しかし、私は服従しない方法を学びました。以前の私はすぐ降参しましたが、いまはもっと勇敢になりました」

・・・エルドアンさんは、親クルドの新聞の評議員を務めていて、テロリスト組織に属しているという容疑で逮捕されました。


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自爆者2人がトルコのシリア国境で捕まった

2017年01月08日 | 国内
1月9日 2人の自爆者が、3人のクルド労働者党(PKK)のメンバーとともに、シリアからトルコに不法入国しようとして、トルコの憲兵隊に捕らえられたと、1月7日、ドーアンニュースが報じました。

 Hurriyet

彼らは1月7日、シリアの町ラスラインから、トルコ南部のシャンルウルファ県ジェイランプナル地区に不法に入ろうとしていました。ラスラインはシリアのクルド民主連合党(PYD)の支配下にあります。

取り調べで、5人はPKKのメンバーだとわかりました。PKKは1980年代中頃から、トルコ軍と武力闘争をつづけています。5人のPKKメンバーの中の2人は、ラスラインのPKKのキャンプで訓練を受け、トルコ国内で自爆テロを行うためにトルコに入ろうとしていたと思われます。

トルコはPYDを、PKKとつながったテロ組織と見ています。アメリカは、反対に、PYDをテロ組織と考えず、イスラム国(IS)との戦いの信頼できるパートナーと見ています。PKKに関しては、アメリカもEUも、トルコ同様、テロ組織と考えています。

2人の自爆者は、イスタンブルとジェイランプナルで自爆テロを行おうとしていたと、ドーアンニュースは報じています。5人のテロリストは目下、取り調べ中です。


警察が「レイナ」襲撃犯をアブドゥルカディル・マスハリポフと認定

トルコ警察は、イスタンブルの有名クラブを襲撃したイスラム国戦闘員を、ウズベキスタン国籍のアブドゥルカディル・マスハリポフと認定しました。彼は2016年12月15日、中央アナトリアのコンヤからイスタンブルに到着し、1月1日に襲撃を行いました。

 Hurriyet

最近の情報では、ウズベク人がつくっている、コンヤのISのアジトが、マスハリポフの兵站を支援していました。彼のコードネームは“エブ・ムハムメド・ホラサニ”です。イスタンブル警察は新年の祝祭をねらったテロを防ぐために、多くの警官を配備していましたが、襲撃犯はクラブ「レイナ」から逃げ出し、いまも逃走をつづけています。

襲撃犯は1人以上だったと言う目撃者もいますが、マスハリポフは39人を殺し、65人を負傷させたとして告発されています。イスタンブルの検察が行った調査によると、マスハリポフは2011年以来、トルコに住んでいたことがわかったと、ミリエット紙は報じています。警察はいま、この戦闘員の、トルコでの過去の活動の調査を始めました。

また、マスハリポフの新たなビデオ映像が「レイナ」から出てきました。映像によると、マスハリポフはナイトクラブを出る直前に、負傷者の間に隠れていた1人の人物に蹴られています。1月1日午前1時20分に撮られたこの映像では、人々はパニックになって走りまわり、負傷者を安全な場所に引きずろうとしています。戦闘員が発砲をつづけているので、テーブルの下に隠れようとしている人々もいます。

午前1時26分頃、コートとベレー帽を身につけていたマスハリポフは、シャツを脱ぎ、べつのシャツとズボンを身に着けました。午前1時27分、彼は隠れていた人物に蹴られました。蹴られた後、マスハリポフが持っていた手榴弾が爆発し、彼の手を傷つけました。

ビデオ映像によると、マスハリポフは爆発のため、10~15秒間、床に倒れ、動きませんでしたが、すぐに意識を取り戻し、ナイトクラブを出て行きました。


シリアのアルバブで、トルコ兵1人、IS戦闘員37人が死亡

「ユーフラテスの盾」作戦の一環として、シリアのアルバブで起こった戦闘で、トルコ兵士1人が死亡し、トルコの空爆でイスラム国(IS)戦闘員37人が死亡したと、1月7日、トルコ軍が声明を出しました。

Hurriyet

戦死したトルコ軍軍曹は、トルコが支援する自由シリア軍(FSA)とともに、ISからアルバブを奪取する作戦に従事していました。声明はまた、トルコのジェット機が35の標的を空爆し、ISの上位の3人を含む37人のISの戦闘員37人が死亡しました。

トルコは、ISとシリア・クルド民主連合党(PYD)を含むテロリスト組織を掃討するため、2016年8月24日、「ユーフラテスの盾」作戦を開始しました。負傷したFSAの戦闘員1人が、トルコ・キリスの病院で治療を受けています。


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