トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

「レイナ」の襲撃者は襲撃後、駐車場に隠れて警察の動きを見ていた

2017年01月06日 | 国内
1月8日 39人を殺害し、65人を負傷させたクラブ「レイナ」襲撃犯は、襲撃後、クラブの近くの駐車場に隠れて、警察の動きを見ていたことを、ビデオが明らかにしました。

 Hurriyet

“襲撃者”のセルフィーのビデオが発表された後、「レイナ」から徒歩5,6分の距離にある駐車場の係員が、あの夜、襲撃者を見たことをおぼえていると言いました。係員は駐車場にいる男を見て、塀に小便をしていると思い、「出て行きな」と男に言ったそうです。


大雪のため、ボスフォラス海峡通行止め

1月7日、雪による濃霧のため、イスタンブルのボスフォラ海峡は船舶のを全面禁止すると、沿岸警備総局が発表しました。いつ開通になるかは発表されませんでした。

Hurriyet

冬の悪天候が空の便とフェリーの運行にも打撃を与えています。航空会社数社が、悪天候のため、イスタンブルのアタテュルク空港とサビハ・ギョクチェン空港からの出発便をキャンセルしました。高速フェリーと市内シーバスの会社IDOは、1月6日、市内の運行すべてをキャンセルしました。

各地の交通が悪天候の影響を受けています。高速道路TEMでは、少なくとも11台のトラックが転倒したため、多くの車が何マイルも後退しています。


ギリシャ正教徒たちが今年もイスタンブルでクリスマスを祝った

イスタンブルのフェネル・ギリシャ正教総主教座が、今年も、1月6日、独特のミサで、イエス・キリストの誕生と洗礼を祝いました。

Hurriyet
十字架をゲットした人には総主教様から金の十字架のネックレスが贈られます


総主教座の隣りにあるハギア・ヨルギ教会で行われた、バルトロメウ総主教主宰によるミサで、式典が始まりました。ギリシャのイオアンニス・アマナティディ副外相、キリアコス・ルカキス駐トルコ・ギリシャ大使、エヴァンゲリオス・セケリス駐イスタンブル・ギリシャ総領事も、4時間の式典に出席しました。

ミサの後は、伝統の“十字架投げ式”が、金角湾のフェネルの船着き場で行われました。式では総主教が大きな十字架を海中に投げ、信者の男たちが海中に飛び込んで、競って十字架を拾い上げます。今年は、式典に出席するためギリシャから来たスポーツ・トレイナーのニック・ソリスさんが、海中から十字架を拾い上げ、ヒーローになりました。

 Hurriyet
真冬の海に飛び込めるのは信仰のため? 英雄になりたいから?


今年の式典は、総主教座の内部も外部も厳重な警戒対策がとられました。十字架投げの間、海洋警察が金角湾の警備に当たり、参加者も警察の検問所を通って、船着き場に入りました。

多くの正教徒は1月6日をクリスマス・イヴとし、1月7日にクリスマスを祝います。世界中の正教徒の多くは、BC45年、ジュリアス・シーザーの治世につくられたユリウス暦を使っています。ユリウス暦は、1582年にローマ教皇グレゴリウスが改正したグレゴリウス暦より、13日遅れています。

・・・ナイトクラブのテロの直後に、正教徒たちは伝統どおりミサも十字架投げもやったのですね。


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イズミルで車爆発テロ。2人死亡

2017年01月06日 | 国内
1月7日 イズミル県裁判所近くで、5日、車爆発テロがあり、少なくとも2人が死んだと、イズミルのエロル・アイユルドゥス知事が発表しました。

 Hurriyet

知事は、犠牲者の1人は警官で、もう1人は裁判所の職員だと言い、7人が負傷し、2人のテロリストも死んだと付言しました。

死亡した警官フェトヒ・セキンさんは、車に爆弾が積まれていることを知らせ、さらに大きな被害を阻止しました。セキン警官はテロリストと戦闘になったと言い、警察は車を止め、捜索しました。戦闘でテロリスト戦闘員は死亡し、カラシニコフ2丁と手榴弾9個が押収されたと、知事は言っています。知事の発表では、現場近くで、もう1台の車が爆破されたそうです。初期調査では、この攻撃はクルド労働者党(PKK)によるものと思われると、知事は言いました。

「第3の戦闘員が逃走中かもしれない。警察は捜索作戦を行っている」と、ドーアンニュースは報じています。襲撃は午後4時頃、裁判所の検事・判事用入口の、警察の検問所近くで起こりました。多数の救急車が現場に駆けつけ、負傷者は病院に運ばれました。


「クラブ襲撃犯はおそらくウイグル人」政府発表

イスタンブル・オルタキョイのナイトクラブ「レイナ」を襲撃したイスラム国(IS)戦闘員は、おそらくウイグル人だと、トルコ政府が発表しました。

 Hurriyet

「テロリストはおそらくウイグル人だ。襲撃者の身元は、治安部隊は知っているが、まだ公表はできない」と、1月5日、ヴェイシ・カイナク副首相が言いました。「男は特別に訓練された戦闘員だと考えられる」

この襲撃関連で数人の容疑者が、5日、イスタンブルの郊外シリヴリで拘束されたと、警察の情報源がアナドル通信に語りました。イスタンブル警察の対テロ支部は、襲撃の関係者がこのエリアに潜伏しているという情報を得て、シリヴリの集合住宅で捜査作戦を行いました。

中国北西部の新疆ウイグル自治区出身者たちが、犯罪に助力し、教唆した容疑で拘束されました。匿名の情報源は容疑者の人数等は明かしませんでした。「レイナ」を襲撃し39人を殺害し69人を負傷させた戦闘員は、まだイスタンブルにいると思われ、大規模な犯人捜査が行われています。

治安部隊によると、襲撃者はイスタンブルの1軒の家に潜伏していると、イエニ・シャファク紙は、5日、報道しました。同紙によると、警察は疑わしい家を1軒1軒、捜索しているそうです。襲撃者がいかにして武器を手に入れ、イスタンブルに来たかが、次第に明らかになってきました。

容疑者は15日間、イスタンブルで攻撃の準備をしていました。新たに見つかった防犯カメラの映像によると、容疑者は、イスタンブルの“エミル”(首長)で、“ユスフ・ホジャ”というコードネームを使っていたイリヤス・ママシャリポヴと、2016年12月15日、コンヤのバス駅で会っていました。ミリエット紙によると、ママシャリポヴは拘束されたそうです。

容疑者は犯行当日、タクシーでオルタキョイに向かう前に、バックパックを背負い、スーツケースを持って、ゼイティンブルヌで身元不明の人物と会っていました。彼は攻撃に使った武器と弾薬をカヤシェヒルで受け取りました。

攻撃後、容疑者は4回タクシーを乗り換え、その夜はゼイティンブルヌのレストランに泊まりました。1月1日、10時頃、彼はレストランを出て、レストランの前で身元不明の人物と会いました。2人はしばらく歩き、車に乗って消えました。
襲撃者がセルフィーで、タクシムで撮ったビデオは、2016年12月28日に撮られたことがわかりました。


「テロリスト組織はわが国を分断できない」エルドアン大統領

「テロリスト組織が彼らの目標を達成することはできない」と、エルドアン大統領が、トルコでのテロ続発に触れて言いました。

Hurriyet

「彼らはその野望を達成することはできない。わが国民を互いに戦わせるようなことはできない」と、エルドアン大統領は、1月5日、アンカラのケチオレン地下鉄線の開通式で、群衆に語りました。「テロリスト・グループは束になってトルコを攻撃している」

「わが国民を互いに反目させることはできない。テロリストがわが国民の団結を破壊することはできない。彼らがわれわれの団結と結束を傷つけることはできない」と、エルドアン大統領はくり返しました。

エルドアン大統領は、オルタキョイのテロ事件以後、保守的な人々の間から出てきた、ライフスタイルに関する議論にも触れました。新年を祝うのは外国人やキリスト教徒の習慣だという理由で、これを機会に新年の祝賀を止めようという声が、保守的な人々から上がっているそうです。

これに対し、大統領は、ライフスタイルに関する議論で、社会に対立を生んではならないと言いました。「わが国民は民族や信仰と関わりなく、わが国民です。わが国の社会を分断しようとするテロリストの手に乗ってはならない」

大統領はまた、ケチオレンの人々が持っている“団結と結束と連帯”の精神は、分裂を生み出し、挑発によって衝突を扇動する人々に対抗する最高のモデルだと言いました。「私はケチオレンの人々が、スンニーか、アレヴィーか、また他の宗派かということで、他人を見ないことを知っています。すべての人がここに住む人間であり、トルコ共和国の市民です。みなが友人であり、隣人であり、きょうだいです。ひとつの国家、ひとつの国旗に、最も力強く応えるのが、ケチオレンの人々です」

エルドアン大統領は、ひとつの国旗の下に築かれた統一国家という概念が、トルコを確立させるのだと強く言いました。


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