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[テロに対して安全な国はない」ユルドゥルム首相

2017年01月02日 | 国内
1月2日 イスタンブルのナイトクラブのテロ事件後の1月1日、ユルドゥルム首相は、テロに対して安全な国はないと言いました。

 Hurriyet

「今日、ここで起こったテロが、明日は世界のどこかの国で起こるかもしれないと考えなければなりません。保証はない。テロに対して安全な国はありません。“わが国ではテロは起こらない”などと、だれも言えません。数日前、ドイツで起こり、イラクでも起こりました」と、ユルドゥルム首相は負傷者を見舞った後、病院の前で記者団に言いました。

「ひとつ言えるのは、テロには宗教はないということです。テロは、どこでもテロです。テロとの戦いでダブル・スタンダードは、戦いを成功させません」と首相は付言しました。「テロは“人類共通の問題”であり、テロは国民の団結と友愛を損ねるのが目的です」

「すべての国がこのような事件に遭遇するかもしれません。しかし、私は市民の皆さんに言います。“テロは私たちをくじけさせることはできない。私たちの団結と友愛を破壊することはできない”。テロは私たちを脅えさせることはできない。私たちは脅えません」と首相は言いました。


「私は倒れた人の上を歩いて逃げた」クラブ・テロ事件の生存者

新年を祝っていてテロ攻撃を受けた、イスタンブルのナイトクラブの客の1人が、現場のカオスとパニックを語りました。テロリストは1人でも多く殺そうとしていました。

 Hurriyet

ボスフォラス海峡沿いの高級ナイトクラブで、客たちが新年を祝っているところに、テロリストがなだれ込み、39人を射殺しました。

プロのサッカー選手セファ・ボイダシュさんは、銃撃音を聞いて数人が気絶したと、AFPに語りました。人々は必死でクラブから逃げだそうとしました。ボイダシュさんは「友人2人とクラブに入って10分後くらいに銃声が聞こえた。友人の1人はショックで倒れた」と言いました。

「ぼくたちは、埃と煙がたちこめたドアのそばに、うずくまっていました。銃声が鳴り響き、その音を聞いて、女の子たちはバタバタ倒れました。人々はテロリストから逃れようと、押し合いへし合いしました」と彼はAFPに言いました。「35人か40人死んだというが、多分もっとだろう。なにしろ、ぼくは人の上を歩いて逃げたんだから」

彼はイスタンブルのクラブ・ベイレルベイで、フルタイムで競技しています。テロリストはなにか言っていたが、人々の叫び声にかき消されたと、彼は言いました。「人々はガンマンより100倍も大きな声で叫び声をあげていたから」

攻撃が終わり、救急車と警察が、ボスフォラス沿いのクラブの前に集まってきても、パーティ用の衣装を着た生存者たちはまだ呆然としていました。「ぼくたちは今日、ここへ楽しみに来たのに、すべては突然カオスと化し、恐怖の夜になってしまった」と、イタリア人ツーリストのマクシミリアンさんが言いました。

クラブの中で脅えている人々の親族や友人たちが、冬の寒さの中、重装備の警察が張った非常線にそって列をつくっていました。「私の妹が中にいるんです」と1人の女性が言いました。「妹から電話があったんです。妹はクラブの中にいて、銃声も聞こえました。まだ妹の顔を見ていません」

外に立っていたもう1人の女性は、「兄が中にいるんです。私はニュースで知りました。おかげさまで、彼は無事です。兄が出てくるのを待っているんです」と言いました。彼女は家族に電話して、安心させていました。「泣かないでよ。彼はすぐ出てくるから」


イスタンブル・テロ犠牲者35人の身元確認。24人は外国人だった

イスタンブルのナイトクラブのテロ犠牲者の35人の身元が確認されました。24人は外国人で11人はトルコ人でした。イスタンブルの有名なナイトクラブ「レイナ」でテロ事件が起こりました。テロリストはクラブの入口で警官1人、市民1人を殺して、クラブ内に入り、人々を射殺しました。

 Hurriyet

外国人犠牲者はサウジアラビア人7人、インド人2人、カナダ人1人、シリア人1人、イスラエル人1人、チュニジア人2人、イラク人4人、レバノン人1人、ベルギー人1人でした。ペトラ・ニュースによると、チュニジア外務省はFacebook で「2人のチュニジア人が死んだ。ビジネスマンとその妻だった」と書いています。

イスラエルから友人3人と遊びに来ていたイスラエル女性が死んだと、イスラエル外務省は言っています。ベルギー外務省は、ベルギーとトルコの2重国籍者が死んだことを確認し、フランスは市民3人が負傷したと言っています。


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