夢うつつ♪つれづれ草子

書いて残しておきたい事が、たくさん出来ました(*^^*)
自分自身のための備忘録なんだけれど…いろいろ書きたいな♪

『王家に捧ぐ歌』(1)

2015-08-15 20:46:21 | 宝塚観劇つれづれ

お盆に入った途端に、時々小雨まじりながらも、涼しくなりました。
久しく忘れていた過ごしやすさです

さて、まだまだ猛暑の真っ只中のお盆直前、宙組を観てきました。冷静に考えると、帰省ラッシュの人混みの中に何で突入なのですが‥‥
『エリザベート』のチケットが先に取れていたので、いっしょに宙組も、となりました


『王家に捧ぐ歌』―オペラ「アイーダ」より―


原作のオペラは有名な行進曲以外、知りません。
劇団四季の『アイーダ』も観たことはありません。
でも、初演の星組の舞台は、2回くらい観ました。で、感動してVHSのビデオを買いました。
なので、すごく楽しみにして観に行きました


思っていた以上に、音楽が良かったです
『王家~』が、セリフが少なく、かなりの部分を歌で綴っていたとは、予想外でした。(というより、忘れていただけ…)
しかも、甲斐正人氏の作曲のオリジナルの楽曲が、名曲揃いなのだわ
エジプトは領地を広げている」「アイーダの信念」「世界に求む」「月の満ちる頃」etc.
なかには、「すごすごっつよつよっ」とか「エジプトにはお金がある~」という、木村信司氏ならではのテイストのモノもありますが、それはそれで、『王家~』には欠かせませんから

『王家~』の再演をぜひ観たいと思ったきっかけのひとつは、今年2月の『Golden Songs』で楽曲を何曲か聴いたことだったことを思い出したのでした。
もちろん、まぁくんの晴れ姿を見たいというのもありましたよ


ただ手離しで、「『王家~』は傑作」と言い切ってしまえるかというと…
うーん(-_-)゛

良作には違いないのですが…
登場人物が多彩なわりに、ストーリーの芯になるのは、ラダメスとアイーダの恋愛だけ。アムネリスとの三角関係もあるけれど、ラダメスがどうしてアイーダに惹かれていったのかも描かれていません。

それと表現が、丁寧すぎるというか‥‥
アムネリスの女官たちがアイーダを苛め倒す場面や、銅鑼が3度鳴る場面などいくつもの場面が、長く引っ張りすぎの気がしました。

1本立てにするならば、ラダメスとアイーダの出会いや、ウバルドたちエチオピアの人々をもっと書き込むとか脚本をもっと濃くして欲しかったです
先月も1本立ての『1789』で、あちらの内容の濃さと比較してしまうから、『王家に~』が冗長に感じられるのでしょうか‥‥

とはいえ、今回、私にとっては新しい発見がありました。
これは、アイーダとアモナスロ、アムネリスとファラオ、二組の父娘の物語なのだなぁ…と強く感じたのでした。
歌詞の中にも、「父親は娘の幸せをいつも祈っている」みたいなのがありましたしね。


そのお父上のおふたりは、初演と同じキャストです。
12年経っても、衰えを感じさせずに、舞台を引き締めるおふたり。

ファラオは箙かおるさん。まず、メイクと衣装が凄い。
あの金ぴかだらけのエジプトの面々の中では、あれくらいの派手派手しさがないとね
勝者なのに、ラダメス@まぁくんに全幅の信頼をおいて、傲り高ぶることがなく、為政者としては良い王なのだろうな。
また、ラダメスを婿に、と望んだ時にラダメスに向ける表情が、すごく優しかったです

敗者側のエチオピア王のアモナスロは、一樹千尋さん。
あのほわっとした素顔が想像できない化けっぷりです。鋭い眼光
愛娘の“条件”を受け入れたふりをしつつ、愛娘は自分の手で幸せにしてやるという強い意思。

若手については、次に。

(続く)
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『エリザベート 2015』(5)

2015-08-14 10:05:35 | 宝塚歌劇以外の観劇つれづれ

8月11日(火) 昼の部

《役替わりキャスト》
・トート…井上芳雄
・シシィ…花總まり
・フランツ…佐藤隆紀
・ルドルフ…古川雄大
・ちびルドルフ…池田優斗
・ゾフィ…香寿たつき
・ルキーニ…山崎育三郎


お花さまのシシィがまた進化していました。
子供時代が、野生児っぽさも加わって、無邪気さがアップ
新婚翌朝、「あなたは私を見捨てるのね…」という言い方のフランツへの失望感がすごい。
そこからの「私だけに」なので、とてもドラマチック。
長女ゾフィの遺体を見せられたときの、トートを睨む目付きの鋭さ
そして「私だけにリプライズ」を経て、「私が踊る時」で完全にトートよりも優位に立ちます。
フランツの裏切りに動揺して「いっそ死にます」と口走ったものの、プライドは保ったまま。トートの胸に飛び込もうなどとは、微塵も思わない。
孤独を嘆いていたシシィだったが、それでも毅然と生きていた。
“鏡同士”だったルドルフの死で、それは一気に崩れます。
しかし、それはトートの愛したいシシィの姿ではなかった…
ここから、シシィの死への孤独で長い旅路がはじまります…


さて、芳雄トート閣下。
シシィと出会ったときのリアクション、まばたきもせず、呆けたようになってました。
芳雄閣下は表情が豊か。
ちびルドルフの「昨日も猫を殺した」、閣下のセリフ「待っていた、エリザベートっ」「まぁーだ、私を愛してはいないーっ」オペラで見ていると、結構楽しい
シシィがなかなか自分を受け入れてくれない悔しさに溢れています。
ですが…
高いセットの上から、ほんの少しだけ口角を上げて、氷のような眼で見下ろしている表情がいちばんゾクッとします。
そして、8月になって、芳雄閣下の帝王オーラが増してきました。
骨太になってきたように思います
骨太とは言うものの、芳雄閣下は手指の使い方がとてもきれい。宝塚の男役さんのように優雅。芳雄くんは宝塚ファンだから、そういう動きが頭に入っているのでしょうね

香寿ゾフィ。
自らが皇帝や皇后になりたかったような雰囲気の香寿ゾフィ。
ゾフィの死」の歌い方で、ああ、この人はまぎれもなく母親だったのだ…と胸うたれます


その他のキャストについて、書ききれない~

~*~*~*~*~*~

今さらの情報になってしまいましたが
今期の『エリザベート』の実況のCDが出ることになりました

予約完了

一幕は、お花さま×芳雄くん。
二幕は、お花さま×城田優くん。
フランツ、ゾフィ、ルキーニもそれぞれのキャストが別れて収録されます

もうひとりのシシィは?
残念ながらというか、やっぱりというか、ボーナストラックのみの収録です。

やっぱり、と言うのは‥‥
最近は、もうひとりのシシィの評判が落ちる一方だからです‥‥

実際に先月観劇した友人は、「私が踊る時」のあまりの酷さに唖然としたブログを書いていましたし、役作りも‥‥
彼女は、昨秋、花組版を観ていて、あの時はシシィにそんなに不満はなかったそうな‥‥

さすがに東宝も、そのような歌唱では、きちんとしたversionのCDに残せないと判断したのでしょうね。

公演回数は、ふたりのシシィはほぼ同じなので、(お花さまはレジェンドという優位はあるにしろ)、対等なWキャストとしてスタートしたはずなのに、この惨状はどうしちゃったのという感じです。

これから、きりやん、美海ちゃん、ねねちゃん、凰稀かなめさん、蘭とむくん、とOGたちの帝劇デビューが続くのだから、先を行かせてもらった者として、有終の美を飾れるといいですね(。・人・。)


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立秋 @ひとりごとな《Diary》

2015-08-07 00:37:56 | 日々のつれづれ

暑中お見舞い申し上げます

8月8日が立秋

ですがっ
連日、猛暑日です
8月に入ってから雨なんて一滴も降らない

なしてこだいあづいんだべー?
(どうしてこんなに暑いのかしら?)


猛暑の某日、私が参加している合唱団の演奏会がありました。
40~50代が中心の、僅か20人という女声合唱団です
演奏会そのものは、まあ、成功したのですが‥‥
ここ10年くらいはメンバーが固定しているにもかかわらず‥‥
人間関係が今までになくギクシャク(;゜゜)(゜゜;)したまま、演奏会当日を迎えたのでした
私たちの年代ですと、親の介護とか更年期障害とかがストレスになって、精神状態がとても敏感になるわけですが‥‥
励ましや提案は無意味というか小賢しいばかりで、たとえ八方美人と思われようとも、AさんからもBさんからもCさんからも、相手を肯定しながら、話を聞くことしか出来ないなぁ‥‥と思い知った夏です。
で、演奏会が終わったあとも、そのギクシャクは続いておりまして‥‥
取り敢えず、みんないい歳をした大人なのだから、まあ、なるようになるでしょう。←なげやり

地元のリアルな友人には、このブログの存在は秘密にしているから、こんなことも書けるのだけれどね‥‥


などということにかまけているうちに、8月3日が過ぎてしまっていました
このブログを開設して、丸6年経ちました。
宝塚的に言うと、研1だった生徒さんたちが、今や新人公演の長の学年になっているわけです

わざわざお立ち寄りいただいて、どうもありがとうございますm(__)m
これからも、よろしくお願いいたします

まだまだ暑い日々は続きそうですね
どうぞご自愛ください

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『1789 バスティーユの恋人たち』(おまけ)

2015-08-04 05:19:19 | 宝塚観劇つれづれ

※ 思いついたままに書いたぐだぐだ文です。読むのが面倒になる文章です
それでもよろしければm(__)m


『1789』は、“娘役の役替わり”という非常に珍しいことを行いました。
ものの見事に96期がいないのね
それはさておき、実力のある娘役さんが何人もいることがわかったのは収穫でした。と、同時に、実力があることと、真ん中が似合うことは違うのだなぁということも分かってしまったのでした
とはいえ、男役偏重の宝塚で、娘役さんのモチベーションを高めていかないと、有望な娘役さんが次々退団していってしまいますね
じゅりあ様、せしるさん、せいこさんたち上級生と、トップ娘役の間の学年の娘役さんたちをきちんと扱わないと、娘役さんたちはスカスカになってしまいます。若い娘ばかりちやほやしないで、新公を卒業して、歌とかダンスとか一芸に秀でている娘役がいたら、ワンポイントでもいいから、積極的に使ってほしいものです。

まさおくんもトップに就任して丸3年が経ちました。
最初のころは、みりおくんが“準トップ”扱いで、せっかくトップになったのに立場が気の毒とおもいましたが、みりおくんが花組へ組替えしてからは、押しも押されぬトップさんです。
3年経ちましたが、ちゃぴちゃんとのコンビはいつまでもフレッシュですね
折り返し地点は過ぎたのでしょうか?
龍 → 珠城 ではなく、間に誰かを挟むのか、W二番手っぽいかちゃくんと美弥ちゃんは、どうするのかしら?と人事がいちばんよめないのが、月組です

また、光月るうくんってお芝居が上手かったのねとわかって(今さら、すみませんタカスペのメンバーにも選ばれていましたね)、専科さんを呼ぶ余裕がないときは、光月るうくんと輝月ゆうまくんで回していけるのではと思ったりしたのでした。


『1789』のフィナーレは、小池氏の、偉大なるマンネリ構成(今回は『太王四神記』を思い出しました)は否めませんが振り付けはいろいろな人を起用しているので、見応えがあり、なかなか楽しかったです
やはり宝塚はフィナーレがないとね


さて‥‥
ご存知のように『1789』は、来年4月~5月に帝国劇場でも上演されます。
先日は、アントワネットに新たに、凰稀かなめさんがキャスティングされ、びっくり&帝劇デビューおめでとう
全キャストの発表が待たれるところです
ご贔屓の男優さんが、キャラとしてはアルトワ伯爵だけれど、年齢的なことを考慮すると、ペイロール伯爵あたりにキャスティングされたらいいな‥‥と思っています
『1789』の上演によって、さすがに『MA マリー・アントワネット』はお蔵入りですね
大金をかけて、豪華な出演者を揃えて、大々的にワールドプレミアな“日本発のウィーンミュージカル”と宣伝しまくったのにねぇ‥‥もったいないことです。


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『1789 バスティーユの恋人たち』(2)

2015-08-02 11:33:50 | 宝塚観劇つれづれ

さて、男役さんたち。

役のつき方で、小池修一郎氏が使いたい、劇団が推したい男役さんがわかり、新公主演していても、そのあたりは厳しいものがありますね。

ロナンの龍真咲くん。
さすがにこうしたミュージカルになると、“まさお節”は目立たなくなるのねってことで、船酔いせずに気持ちよく観ることができました。
改めて、まさおくんって歌が上手かったのね~
ロナンが群衆のひとりでモブ、という場面がいくつかありましたが、オーラを抑えて、真ん中をしっかり立てていました。
衛兵隊士でも王候貴族のごとくきらめいていたアンドレとはえらい違いです

ダントンの沙央くらまくん、デムーランの凪七瑠海くん、ロベスピエールの珠城りょうくん。
3人で出ている場面が多いのですが、それぞれが真ん中を務めていました
かちゃは歌が上手いのに、男役として、かえすがえす声質が残念
たまきちは、真ん中オーラがUPしました。
こまちゃんは美人ですねぇでも男役としても、ちゃんと出来上がっていますよね

妖しいアルトワ伯爵の美弥るりかちゃんは、嵌まり役。この人も華奢だけれど、男役の声になっていますね
小池氏演出で恒例の、フィナーレのせり上がりも美弥ちゃん。こちらは爽やか貴公子

秘密警察のラマールは紫門ゆりやくん。その部下が、朝美じゅんくんと輝月ゆうまくん。いつも3人で出てきて、この作品ではほっこり担当
ラマールのゆりやくんは、オランプちゃん大好き~という設定があり、そのために見せ場もあって、なかなか美味しい役です。
朝美じゅんくんは劇団が、輝月ゆうまくんは小池氏が、役をつけたい生徒さんなのかな常にニコイチで、それぞれの役の違いもあまり見えませんが(でも、本人たちは楽しんで裏設定していそうですね)、息がぴったり合って楽しませてくれます

ルイ16世の美城れんさん。
錠前作りが趣味で人が良く子煩悩で、妻とフェルゼンの仲も認めている、という『ベルばら』と同じ設定なのに、脚本が違うとここまで印象が変わるのかというくらい、伝わってくるものがありました。
ちゃぴちゃんともちゃんと夫婦に見えましたし
公式の場用の白い鬘をとった地毛設定の短めのかわいいブロンドと、二幕の芝居の最後で誰よりも乗りまくって踊るのが、ツボでした

そして、今回の配役発表のときに、いちばん驚いたのが暁千星くんのフェルゼン。
つばめに見えてしまう場面もありましたが抜擢の期待には応えていたと思います。
サン・ドニ教会でロナンに声をかけるところなど、学年差を感じませんでした。
(これは、まさおくんがいつまでもフレッシュという事でもありますね)
史実の通り、「アクセル」って呼ばれているのね
軍服は、『白夜』のグスタフ3世のものでしたね←スウェーデンつながり
フィナーレでも、扱いがたまきちくんの次すごく期待されていますね
初舞台のラインダンスで、最後にひとり出てきてポーズを取っていたのがわずか3年前とは

ペイロール伯爵の星条海斗くんは熱く、この作品の憎まれ役を一手に引き受け、ネッケル役の光月るうくんは、理路整然とした演技で存在感がありました。


というところで、とりあえず終わります
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