世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

梯子の上

2012年10月16日 23時30分42秒 | Weblog
日が低くなってきたからだろうか。夕方、西日が経営管理室の私や吉熊上司の席まで届くようになってきた。
西側の窓に掛るブラインドが壊れていたので、吉熊上司と補修にあたった。
しかし、余計に壊れてしまった。

仕方がなく、段ボールを切って、窓に添貼付した。
梯子に昇って作業をする吉熊上司。
下で梯子を支える私。
支えているだけではない。
吉熊上司の動きを見ながら、渡すべきガムテープやハサミを用意し、都度手渡すのである。
執刀医と看護師ばりに。

偶然通りかかった他部署の男子に「文化祭の準備みたいですね!」と言われた。
私もそれを言おうと思っていたのだが、汗を垂らしながら西日のなかで作業する吉熊上司の姿を見ていたら言えなかった。
いや、でも、本当、文化祭みたかった。
サラリーマンとOLが、梯子を使い、アクロバットな姿で窓ガラスに段ボールを貼付しているのである。
「経営管理室の出し物は、お化け屋敷!みんな来てね!」という雰囲気なのである。


今日は、午後イチで制服の業者さんが来社。
当社に新規参入を目論んでいる売り込みの営業マンである。

彼等は当社を誉めまくっていた。

そんな彼等に見せてあげたい。
梯子を使い、アクロバットな姿をしている経営管理室室長&主任を。


経費分析が終わらないので残業。その後、図書館へ。
今月から秘書検定1級の勉強をしているわけだが、かなり手強い。

今日は秘書の定型業務について。
海外出張に行く上司のサポートなど。

…窓ガラスの補修の補佐は、出題されないっぽい。


額から汗水を吹き出しながら、「汗が目にしみる!いてて!」と言いながら作業をする吉熊上司の姿を、梯子の下から仰ぎ見て、仕事とは、こういうことなのかと思った。

秘書検定のテキストにはない大切なことを学んだような気がした。

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