世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

水の中の卯月

2014年04月23日 18時58分34秒 | Weblog
今朝起きたとき「これは駄目だな」と思った。急ぎの仕事はないはずだ。目覚ましアラームをけたたましく鳴らしているスマホで吉熊上司に連絡。この時間だと彼は息子と朝ごはんを食している頃だ。
呼び出し音が数回鳴った後、吉熊上司の声がした。
朝っぱらから部下からの電話=病欠したい内容だということを察したのか優しかった。
「なんかすごい鼻声だね」
と笑われた。
電話を切った後、そのまま布団になだれ込む。
火照った顔に冷ややかな寝具が気持ちいい。そのまま昼頃まで寝て、レトルトのお粥を食べて、また寝た。
熱は36.8℃。寒気はないのだが、鼻水が華厳の滝のようにひっきりなしに流れるので辛い。ティッシュを半箱ほど消費してしまった。鼻水の発生元であるだろうおでこと鼻の間がムズムズするのも不快。煙草も不味くて生きている喜びを感じられない。


16時、最低限の化粧をして、近所の総合病院へ。
今日診てくれた医師は2005年に胃カメラ検査をしてくれた人だ。今日見たら左薬指に指輪をしていた。たしか9年前はしていなかった。この9年の間に彼は結婚をしたのだろう。
ピーエイを処方してもらい、薬局で薬を買った。薬剤師さんが熱心に薬について説明してくれた。
朦朧とした意識のままコンビニへ行き、うどんとアイスを購入。家で食べた。
今回の風邪、食欲は落ちない。熱が然程上がらないからだろうか。風邪太りしたら嫌だな。



鼻が完全封鎖しているせいか耳の聞こえが悪い。どんな音ももやがかかっているように聞こえる。
水の中で聞こえるような感じ。


ここ最近寝不足だったし忙しかったし、それに気温の変化もあったので体が悲鳴をあげていたのだろう。
社会人としては失格なのだろうが、今日はゆっくりできて良かった感も否めない。

17:55、吉熊上司から電話があった。
「ご迷惑をおかけしてすいません。何かありましたか?」
と言うと
「何かあったっけ?」
と後輩男女に聞いている吉熊上司の声が聞こえた。
「何もないって」
と笑いながら言う吉熊上司。
「明日は大丈夫そう?」
と言う彼の声が、水の中で聞くように遠く聞こえた。

病院に行く途中で見かけた小手毬。



これ飲んでおとなしくしていよう。


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