世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

変わらないでほしいもの ~残暑見舞~

2005年08月26日 21時26分26秒 | Weblog
いいなぁ、ホリエモン。
最近、テレビで選挙関連のニュースを見ては悶え死ぬほど羨ましがっている私。
だって、東京と私の愛する広島を簡単に往復しているのですよ…?
しかも広島住民になるらしいし。

私なんて、年に一度の夏休みに清水から投身自殺する勢いであの地に上陸するのに。
旅行最後の日の前夜は「また来年ここに来るまでに嫌なことや苦しいことが山ほどあるに違いない。嫌だよぅ…ううっ」と、ホテルの部屋で30分泣いていた私。
そのぐらい、私にとっては一年で最も大きなイベントなんである。尾道旅行は。

ホリエモンが広島六区で当選したら、尾道はどんな変化をするのだろうか。

できれば、あのままでいてほしいなぁ。
『観光の「光」は、そこに住む人が幸せになるために考え出された叡智であり、
観光とは、その「光」を観ること』だと大林宣彦監督が仰っていた。
尾道は、そんな長年培った「光」が今もちゃんと生きている町だと思う。
それを壊さないで欲しい。

シューミズ姿のお婆ちゃんが小道に面する軒先で洗濯物を干し、私の「尾道はいいところですねぇ」という言葉に「ええ。本当にいいところじゃけん。またおいで」という緩やかな会話が自然に生きる町。

そんなことを考えながら帰宅した。
ポストにDMに混ざって懐かしい文字が載っている葉書を見つけた。

高校時代の担任、倉田先生から残暑見舞。
年賀状は交さない、しかし残暑見舞は十年間交している不思議な関係。
のんびりとした倉田先生らしい飄々とした文字が毎年溢れていた。

今年、私は尾道から先生に残暑見舞を出した。
千光寺と尾道水道の眺めが描かれた現地調達の絵葉書だ。
そして、私の代わり映えのしない近況を記載した。

「ホリエモンの出馬で一気に注目を浴びている尾道を旅したなんて、先見の明があるね」と始まる倉田先生からの残暑見舞。

自身も尾道へ一人旅をしたことがあるらしい。
千光寺まで歩いて登ったこと、向島までの渡船が5円だったことに加え、今年は家族で愛知万博に行ってきた、家族旅行も良いものですね…とあった。

葉書だけの付き合いであっても、お互いの近況を報告できる存在ってありがたい。
心の故郷だって思える。錦は飾れないけど、そんな存在を裏切ったり悲しませることはしてはいけないって本当に思う。

尾道も倉田先生もずっと変わらないでいて欲しい…と祈る夏の終りである。

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2 コメント

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尾道 (katz)
2005-08-26 23:01:47
今や話題の町になってますよね。

流れる映像を見ながら、2週間ほど前には亮子さんと吉熊が、その風景のなかにいたんだなぁ、と思ってした。



倉田先生もお元気のようで、何よりです。

懐かしいですね。

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倉田先生 (亮子&吉熊)
2005-08-27 21:49:56
katz殿



こんばんにゃ。

倉田先生、相変わらずだよ。

本当、懐かしいよね。



「ホリエモンは僕達の真似をしたんだ!」と吉熊が連日騒いでいます。

そう言われてみればそんな気がしてきます。



あの旅から数週間経つのに、ホリエモンのバックに尾道の風景が映し出されると「ムッハ~」と叫んでしまう我々です。
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