世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ねぇ、先生。

2022年04月16日 10時22分13秒 | Weblog
4/14は、そういえば父方の祖母の命日だった。
だからだろうか。
マイスリーとハルシオンが効き始める寸前、祖母の声がした。
「なぁに。亮子が動くこと、ないでしょうに(部署異動)。亮子は悪いことしてないんだろ?だったら居座り続けるの。負けてたまるかって。上の人が何か言ってきても『そうですかー』『そうですかー』って言って知らんぷりしてるの…クククッ」
とのこと。
声色や、最後の「クククッ」と人を小ばかにした感じがとてもリアルで一瞬、祖母が他界していることを忘れるほどだった。

4/15
今日もクマブローチでキメた。


クマたちに「行ってきます」と挨拶。

祖母の優しいホラー現象を思い出しながら、雨の中、出勤。

道を歩きながら小声で「Funiculì funiculà」の替え歌を熱唱。


傘に当たる雨音が観客の拍手に聞こえ、自分がオペラ歌手になった気分を一層助長させる。
マスクはしているけど、たまに声が大きくなってしまい、ちょびっと漏れちゃっていたかもしれない。


仕事で他部署へ。
他部署のおじさんにチョコまみれをもらう。
最近元気ないけど、大丈夫?って。
なんて優しいのだろう。これ食べたかったの。うれしー。



夕食は駅そば。
もう、私の中で「駅そばのコロッケ蕎麦=心療内科受診日」と設定されている。




心療内科通院日とノバラ座でのみ背負うことが許されてるクマリュックみぽりん。
(両親と妹はみぽりんを見て、家族会議を開くほど心配したらしい。「そこまで追い詰められているのか」って。私としては「こんなにかわいいものを背負わずにはいられないんだけど」って感じなのだが。かわいいは正義)


待ち時間は1時間半。
ここ1週間のドラマティカルな展開に、クマ医師、絶句。
上司が厭すぎて異動したいと思っていたのに、いざ、他人にこの仕事を譲るとなると惜しくなった。おばあちゃんも霊界からわざわざ下りてきてくれそう言ってくれたし。
その旨をクマ医師に述べたら「今は診断書は出さないほうがいいでしょう。異動の対象になってしまいますから」と。

あと、制服の件で上司に相談→上司、人事部に丸投げ→人事部が制服の件より私の精神状態にクローズアップ→診断書をもとに異動っておかしくない?ということも話した。
クマ医師もそのことについて「問題のすり替えじゃないですか」「本当にあなたの上司は迷惑な人ですよね。あなたに嫌がらせをして精神を疲弊させ、面倒になったら人事部に丸投げって。やっぱり、その上司、変な性癖を持ってるんですよ。きっと」と首をかしげていた。

ということで週明け、人事部に「診断書はない」ことを上手く説明しないとならない。めんどっちー。
・今の状態で異動させると環境の変化にストレスを感じて悪化する
・できれば人事部には私とクソ上司との間を取り持ってほしい
この2点を人事部に言うミッションを与えられた。

帰る時、クマ医師がメモを渡してくれた。
診断名が記載されていた。
人事部に聴かれたらこれを出せと。ありがとう、クマ医師。水戸黄門の印籠にしませう。


「ねぇ、先生、私、大丈夫ですよね?」
と尋ねずにはいられない私。

「大丈夫。あなたならば乗り越えられます」
とクマ医師。

「ねぇ、先生。握手してくれませんか?濃厚接触になっちゃうかもですが」
と言うと、飛沫シートの幕を潜り、クマ医師、降臨。

屈みこんで、両手で私の手を包み込んでくださった。

「大丈夫。これを良いきっかけにしていきましょう。大丈夫」
と何度も仰ってくれた。

色々、不安だけど、私には多くの味方がいる。

チョコをくれる他部署のオジサン、クマ医師、家族、クマ、そして死んだはずのおばあちゃん。
だから大丈夫。
乗り越えられるさ。

この記事についてブログを書く
« 妹よ、ありがとう。 | トップ | 神対応日和 »
最新の画像もっと見る