定時に上がり、喫茶店で「対岸の彼女」のクライマックスに向かう。
ダメだ…。
ページが残り僅かになるに連れて、涙がにじみ出てくる。
まさか喫茶店で涙を流すわけにはいかず、一旦、ページを閉じた。
飛び立つ前に助走を止められてもどかしい気分と、楽しみが延びた安ど感が混じった気分。
でも感情を解き放つ時は、思いっきり、したい。だから我慢した。
父もそうらしい。
小説の最後の部分を読むとき、殊更、感情を解放してなだれ込む時は、自宅の自室でこっそり、でも大々的に行うらしい。
我々父子の間では、それを「寸留め」と読んでいる。
「この前、亮子、寸留めしちゃったよ」
「あ、パパも。諸田玲子で寸留め」
「諸田さんの何の作品で?」
という謎めいた会話を展開している。
で、さっき、読了。
感情は水滴になり、化粧を流していった。
ゴールを家で迎えて正解。
小説で泣くなんて、嶽本野ばら先生の「十四歳の遠距離恋愛」以来かもしれない。
遅くなってしまったので、感想は後日。
ダメだ…。
ページが残り僅かになるに連れて、涙がにじみ出てくる。
まさか喫茶店で涙を流すわけにはいかず、一旦、ページを閉じた。
飛び立つ前に助走を止められてもどかしい気分と、楽しみが延びた安ど感が混じった気分。
でも感情を解き放つ時は、思いっきり、したい。だから我慢した。
父もそうらしい。
小説の最後の部分を読むとき、殊更、感情を解放してなだれ込む時は、自宅の自室でこっそり、でも大々的に行うらしい。
我々父子の間では、それを「寸留め」と読んでいる。
「この前、亮子、寸留めしちゃったよ」
「あ、パパも。諸田玲子で寸留め」
「諸田さんの何の作品で?」
という謎めいた会話を展開している。
で、さっき、読了。
感情は水滴になり、化粧を流していった。
ゴールを家で迎えて正解。
小説で泣くなんて、嶽本野ばら先生の「十四歳の遠距離恋愛」以来かもしれない。
遅くなってしまったので、感想は後日。