世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

Story that continues since 1990

2006年10月14日 01時29分47秒 | Weblog
昨夜、厚みがある封書がポストに届いてた。
親友わかめ殿からである。
開けるてみると、手紙と吉熊用のセーターが入っているではないか!
旅先で購入したとのこと。嬉しい!ありがとう。わかめ殿!

さっそく吉熊に着用させてみた。
ずんぐりむっくりのクマサンタに変身!
我がクマながら、狂おしいほどの可愛さに悶絶してしまった。

深夜だったが、さっそくお礼の電話をした。
そしてお決まりの長電話に発展。

わかめ殿との遭遇は16年前。
桜が咲き乱れる、中学校の入学式の日だった。
運命のようにカップリングされた。
窓際の後ろ付近…我々の名字の頭文字は同じだったので、席が近かった。
たしか私が彼女に、鉛筆を貸したのが馴れ初めだった。

1990年。
時代はバブルが弾ける直前。

おどるポンポコリン
東京ラブストーリー
まじかるタルるートくん
ランバダ
愛は勝つ
浪漫飛行

といった、今の世の中で流行っているものよりも、遥かに元気なモノが当時流行っていた。
田舎の中学校にもその余波は感じられ、夢や希望は無限大に広がっていると無邪気に信じられる、能天気な時代だった。
スケベな男子を「ランバダ」と呼んだりしていた。

そんな中で、我々は親交を深めたんである。
休み時間は「どこの水道の水が一番美味しいか?」と、校舎内を二人で徘徊した。
水道管が新しい体育館2階の水が美味しいという結論に達し、
休み時間ごとに飲みにいっていた。
あの夏、
喉を潤しながら彼女と一緒に浴びた風も、
あのとき見た入道雲も、
しっかりこの胸に刻印されている。

またある日は、渡り廊下で好きな人を眺めて
「きゃ!今こっち見たよね」と、はしゃいだ。

2年のクラス換えで、彼女とはクラスが離れてしまった。
「前の級友も大切だが今の級友に早く馴染めよ」と先生から迷惑なことを言われつつも、我々は北校舎と南校舎を繋ぐ渡り廊下で密会し続けた。
また手紙(←「りぼん」の付録の便箋使用)をしたため、密書を交していた。

2年の夏休み、私は彼女と同じ塾に通い始めた。
学年トップクラスの彼女には、塾の休み時間などによく勉強を教えてもらった。

彼女はその技能を活かして教師になった。
卒業文集に書いた夢を彼女は見事に実現させた。
彼女のブログを読むと、夢の続きである毎日の中で悩んだり体を壊したりしていて、心配することも多いが、必死に前を見続けているその姿に、私はいつも励まされている。

お互い疲れたら、
またあの学校に行こう。
当時と変わらぬ風を感じに行こう。
膀胱炎になるぐらいあの名水を飲みに行こう。
彼の幻を見に行こう。

あの日の「二人」に会いに行こう。

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2 コメント

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スチールう~るせぇ~…笑 (わかめ)
2006-10-16 07:26:43
ちょっと大きかったかなぁ。うちの子にはぴったりだったけど、ちょっと残念…



ほんと、元気があったね、うちらが中学生だった頃の日本。今とは勢いが違うね。あの頃の子どもで幸せだったかな。



らんばだ。

たるるーとくん。

愛は勝つ

東京ラブストーリー。

おどるポンポコリン。



どれもこれも懐かしすぎだよ~!あの頃、様々なヒット曲を歌いながら掃除をするのが楽しかったなぁ~。



それにしても、「ポンポコリン」ってなんだべ?ウケるよね?

そんなことにも何の疑問も感じなかった私たちって素敵だよ。
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ピ~ヒャラ ピ~ヒャラ パッパパラパ  (亮子&吉熊)
2006-10-16 23:43:28
わかめ殿



うちの吉熊、喜んでいたよ。

あのブカってした感じが良いのよ~!

最高よ、んもう。



>あの頃、様々なヒット曲を歌いながら掃除をするのが楽しかったなぁ~。



本当!

楽しかった。

掃除の時間はパラダイスだったね。

歌ったし、語ったし。

たか○君のランバダを踊る姿は一生忘れませんね。



ポンポコリン…あの狂ったバブル時代の隠語なんじゃね?

さくらももこって、あの名前からして怪しいよね。

そういえば、あの曲で創作ダンス、やらされたよね?

1年の体育祭で。

すっげー、変な振付で(笑)

屈辱以外のナニモノでもないって、あれ。

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