世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

1/25 京都へ

2020年01月28日 22時20分08秒 | Weblog
1/25(土)
8:56、東京からこだま641号に乗って京都へ。いつものぞみを利用するのだが、今回はこだまにした。東京から京都まで3時間半。「大丈夫かな?」と思ったが、喫煙ルームもあるし、車窓を見ていれば、あっという間。飽きずに楽しめた。

新幹線を見ると甥っ子を思い出す。


座席はE席。生憎、富士山は見えなかった。
コンセントがあるのでスマホの充電を気にしなくて済むので快適。




東京駅で買ったます寿司をモグモグ。



京都へは2018年のこの時期、そして9月に来た。
12:38、京都に到着。
冬の京都とは思えないほど暖かい。さすが暖冬。


駅前のホテルに荷物を預け、一路、蹴上駅へ。

勿論、嶽本野ばら先生の短編集「カフェー小品集」の聖地巡礼。
大好きな作品の舞台になった場所に行けるって、とても幸せなこと。

まずはインクライン。


「眠りの国、青い屋根の人の家」の一番好きなシーンの現場。
あの作中も土曜日だった。

「嗚呼、僕と君は、ここで『世界の終りのようなキス』をしたのね・・・」と思いながら、ひたすらうっとり。
ちなみに2年前も来ている。
何度来ても心から好きだと思う、この場所。




https://blog.goo.ne.jp/ryoko-davidoff/e/9df28b2ee1dc4b5d012ec8a39570bbc0



どんぐり!




よろよろと、琵琶湖疎水記念館まで歩いた。


そして哲学の道。


水の流れを見ながら歩く。うっかりしていると落ちそうになる。


小説の舞台・喫茶若王子はずいぶん前に閉店したが、今はこんな風になっている。


ナンテンの実をたくさん見かけた。


水路閣。とても優美。古代ローマの水道橋を感じさせるような、レンガ造 りのアーチ構造で美術品のようなデザインだ。





あと南禅寺にも少しだけ寄った。ずっしりとしていて見事な門。








蹴上駅から烏丸御池駅へ。
目指すは冨美家さん。

ここで、「眠りの国、青い屋根の人の家」に出てくる鍋焼きうどん「冨美家なべ」を一度食してみたかった。
入店するとお店が奥に長いのが分かる。


キター!
一口目の感想「甘い!美味しい!」
トランス状態で完食。
これで720円って!!!


野ばら先生の作品にはあまり食べ物が出てこない。
たぶん先生ご自身があまり食に興味がないからだと思う。
そんな先生が書かれている貴重な「味」!
堪能できてよかった。

17時少し前に三条にある「ライト商会」さんへ。
この日と翌日に、ここで嶽本野ばら「ポエトリーリーディング」がある!!


ライト商会さんの1Fのカフェで一服。
黒糖アイスコーヒー、うまー。
お借りした銀の灰皿も骨董で素敵!薔薇のレリーフが施されていてうっとり。隣の箱はタバコ入れなのだそう。


嗚呼、ここに住みたい。






猫の又兵衛さん、いた。


17時20分頃、2Fの会場へドキドキしながら上がる。


ドアを開いたら左手に大きなお人形さんが。
と思ったらまさかの野ばら先生じゃないか!!!!
全身ロリロリないでたちでかわいい~と思いつつ、
「ぎゃあああああああああああ!」
と静かな会場で雄叫びをあげ、そして腰を抜かしてしまった。
それだけではなく、ドアを閉めてしまい、野ばら先生に「どうして閉めちゃうの?」と笑いながら言われる始末。
自分、挙動不審すぎである。

ぷるぷる震えながら野ばら先生に誕生日プレゼントを渡し、席へ。
すでに20人以上のお客さんが座っていらっしゃる。
遅い会場入りだったにも関わらず、前から2列目に座れた。




今回は「ポエトリーリーディング」
音響と野ばら先生の朗読が、暗い室内に響き渡る。
鍵盤を押して音を出し続けるため、ダイソー(セリア?)で買った洗濯ばさみを使用しているのも野ばら先生らしい。しかも野ばら先生に使われた洗濯ばさみは、なんだかそれだけで可愛くなる。






冒頭からずっと、人工的な声で繰り返される「怒り、悲しみ、自分への嫌悪感」の無限ループ。
内容は新作「子供達の時間」」と「ミシン」の冒頭。ご本人の声で「ねぇ。君」が聞ける日が来るとは。生きていてよかった。

ポエトリーリーディングもよかったど、そのあとの野ばら先生の言葉もすごくよかった。
話の中にあった、村の尖ってる若者が「村人を説得して嶽本野ばらのポエトリーリーディングを村の公民館で行う」という設定の創作話。
ものの3分ほどの話で、野ばら先生は半分笑いながら話していたけど、なぜか私は泣いてしまった。先生の紡ぐ世界は、なんて、かわいくて優しい世界なんだろう。
今後はポエトリーリーディングを全国ツアーとしてやりたいとも話していた。
交通費と宿の確保さえ整うのならばご一報をとのこと。

嶽本野ばら ポエトリーリーディング

渋谷でのポエトリーリーディングの様子。






最後にネームプレートに入った台本を買い、野ばら先生にサインをいただく。


あと私の人生を変えた「パッチワーク」にもサインをいただいた。
野ばら先生と言葉を交わし、握手とハグをした。
野ばら先生からいい匂いがした。
この香りを嗅ぐと、また次回会う日まで頑張ろうと思える。


私は紺のワンピースで参加した。

会場で顔なじみになった同志、そして大阪に住む初見の同志にも会えたのも嬉しい。

駅まで向かう途中、このブログの熱心な読者であるNちゃんとお喋り。
Nちゃんは線が細くて矢沢あいの漫画に出てきそうなほどかわいいし、思慮深い。
そして私よりこのブログに詳しい・・・!!!
ありがとう。一層精進いたします。
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