クレームを横目に

帰りに寄った喫茶店。私がレジで注文していたら、奥の席から強面なおっさんがこちらに向かい歩きながら
「頼んでいたワッフル、15分待っても来ないんだけど」
とクレームをつけてきた。

3人の女性店員の内1人が
「頼まれていたものですか？」
と質問。

「ああそうだよ。…もういいよ。俺、帰るから」
と、おっさん。

店員は慌てて、
「返金いたしますので」


そんなやりとりをついガン見してしまった。
私の視線が気になったおっさんは、
「あんたが店長か？表に出て」
と、対応していた店員に言った。
出ていく二人を目で追いながら、私はガクブルとなる。


何が悪かったのか。
根本的な悪はオーダーミス。
しかし、やはり「頼まれたものですか？」が火に油を注いでしまったのと、「申し訳ございません」がなかったのがいけなかったんではないだろうか。

接客業に1年いたが、やはり怒り狂っている人の対応は難しかった。

今の仕事はいつでも客の立場で、私を怒る人は会長か副社長か吉熊上司だ。
一応社内なので話せばわかる。
しかし対社外はそうはいかない。
怒り狂うお客さんに人格否定されるまで罵られてもひたすら謝るしかない。
それだけではない。
信頼や経済的損失も出てくる（それは対社内でもあり得るが）。

まあアレだ。
強面のおっさんは怒り狂うほどワッフルが食べたかったんだ、きっと。