最近の何かのコラムで読んだが、Jリーグの秋春制移行は若手の選手がJリーグを経由せずに直接ヨーロッパへ移籍することを防ぐ意図もあるそうだ。Jリーグを魅力あるリーグにしてとにかくリーグを盛り上げる。これには誰もが賛成だろう。しかし秋春制になったとして、ヨーロッパへ行きたがる選手を引き留めることはできるのだろうか?
高卒、大卒でも新卒の選手がJリーグを経由せずに、直接ヨーロッパへ移籍するケースが増えてきた。しかし19才くらいの選手が移籍できたとしてもU-21チームで、3部か4部のリーグでプレーすることになる。つまり修行である。そこからプレーを認められてトップチームに昇格できるまでには最低でも2年はかかるだろう。
たとえば久保のレアルソシエダで主力としていつも先発できる選手の中での最年少は久保の22才である。トップチームにもっと若い選手もいることはいるが、試合には出してもらえない。同い年にはCBのパチェコ、1つ下のトリエンテスがいるが、この二人は主力とはいえない。
選手層の薄いブライトンのようなチームにもファーガソンのような18,19才の選手がいるが、これはかない珍しいケースだ。そのような場合はクラブのアカデミーからの昇格である。だから日本の高卒の坊やが来ても、言葉もできないからアピールするのは難しい。
しかしそれでも彼らはヨーロッパに行きたがる。トップチームに昇格できればJリーグにいるよりは確実に給料は多いはずだからだ。そして自分を試したいという欲望は抑えられないし、U-21チームでくすぶったとしても、Jリーグで2,3年試合に出してもらえないよりもましと考えてしまう。
果たして秋春制に移行したとしても新卒選手が直接ヨーロッパに行くのを抑制することになるのだろうか。逆にシーズンが合致するから行きやすくするだけのように見える。
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