サッカールーの何でもござれ パート2

シドニー在住者のサッカーについてのざれごとです。

オーストラリアのワーホリでは稼げません

2024-06-05 09:46:25 | 日記

日本での低賃金では暮らせないということで、賃金の高いオーストラリアに出稼ぎにくるという若い人が増えているという記事を読んだ。フルーツピッキングとか看護師について日本よりも高い収入を得ているという例が出ていた。しかしこれには大きな落とし穴がある。

 

まずどんな職種であれ、英語が満足に話せない人は就職できない。挨拶ができて、あとは身振り手振りでなんとかなるだろうと考えている人がいるかも知れないが、なんとかなりません。日本人の就ける職種は日本食レストランくらいだが、基本はサービス業である。客は日本人ばかりではなく、地元のひとが圧倒的に多い。当然英語ができないひとは足手まといである。

 

それにいくらオーストラリアが高賃金である。しかし就職先がなければ絵に描いた餅である。最低賃金は2200円くらいだが、これは税込みである。レストランではよくあるが、アルバイトの足元をみてキャッシュで税なしで1300円から1500円ほどしか払わない。もちろん違法である。それでも仕事が欲しいからそれを受ける。本来ならばこれにプラス収入の10%を雇用主が拠出する退職金制度がある。ワーホリならば帰国するときに引き出せる。しかし違法に給料で払えばこれも不要となる。

 

時給1500円で週に30時間程度働いて週給が45000円になる。家賃はシェアハウスのような場所で最低でも2万円ほど。これは1週間の値段である。そこから食費、交通費を出す。オーストラリアでは従業員には交通費が出ないのに自己負担となる。これがけっこう高い。若い人ならばいろいろ遊ぶだろうから、手元にはほとんど残らない。

 

こんなかつかつの生活をして、付き合うのはレストランにいる同僚の日本人だけ。英語なんてほぼ勉強できない。アルバイトにいくだけである。それでも仕事にありつければいい。仕事もなくて貯金もなくなり、やっと帰国なんてパターンばかりだろう。

 

隣の芝生は青く見えるかも知れないが、本当にオーストラリアに来て仕事をしたいのであればまず英語を話せるようになってからにしれください。世の中甘くないですよ。