やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

Les Parapluies de Cherbourg (Finale)

2015-03-29 | やまがた抄
一週間前だか、冬の名残りの雪が降ってゐた。
すこし大きめの、ふわふわとした雪ー。

それを見てゐたオジサンの小生は”まるで『シュルブールの雨傘』のラスト・シーンのやうだなー”と感慨深げに話したら、周囲の若い人はきょとんとして、それなんですか? と聞いてきたので、おじさんは説明もするのも面倒だったので、昔あったいい映画サ、と逃げた。

劇場でも幾度もみて、DVDもあって、話は滅法簡単な物語りながら、M・ルグランの見事な音楽でいまでも愛して止まない映画です。

そして問題のラスト・シーン。

Les Parapluies de Cherbourg (Finale)


ガソリンスタンドで偶然であったかつての恋人たちは、そぼ降る雪の中、淡々と今の生活を互いに伝へ、そして別れてゆく。
ドヌーヴの吹き替へ役のD・リカーリのか細い声がオジサンの胸に迫ります。


そして、名別れのシーンといへば『ひまわり』も、さうでした。
あの、典型的なイタリア女性のやうな(グラマラスで、気性が激しくー)ソフィア・ローレンが疲れた女を名演技し、白眉は別れてゆく夫を駅の構内で見送る。
そして、人混みの中で、恥じもなく嗚咽し、泣く崩れる。ひまわりの畑のシーンがかぶるー。

Sunflower - Final scene.wmv


もうこのシーンだけで、オジサンは哭いてしまふのです。