やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

「太陽の町」

2013-02-22 | 音楽を
数日前、仕事中に突然、井上陽水の「太陽の町」のメロディが頭に浮かんできてしまった。

事務所から離れ、ひとりの作業のときに、堰を切ったやうにそのメロディをひとふし口ずさんだ。

井上陽水 / 太陽の町



アルバム『二色の独楽』のなかの一曲です。
小生、まったくどっぷりの陽水世代ですが、
さほど評価の高くなかったこのアルバムが、とても好きでした。

確か当時、中距離恋愛をしてゐた女性がゐて、彼女への小生の右往左往した、そして切羽詰った感情とかなりカブッテゐたのもその理由だったのかもしれません。

初期の陽水の、地方都市的な、私小説的な、カフカ的な、アンビヴァレントな曲想が、とても好きでした。
やがて陽水の、もっと都会的な、男と女の関係や、スタイリッシュな世界に変容してゆく前の、曲想が好きでした。

小生のカラオケの18番は(決して歌がうまいといふ意味ではなく、飲み仲間が誰も手を出さないといふ意味でー)陽水の「なぜか上海」、テレサ・テンの「別れの予感」、研ナオコの「泣かせて」、中森明菜の「ジプシー・クイーン」…等々です。
一時期は、陽水のひとつのアルバムを全曲歌ふ(これを、アルバム縛りなどと云ってゐましたがー)などといふこともしてゐましたが、それをする仲間ともはなれ離れになって、最近は、おとなしいカラオケです。

それでも、昔から演歌系が嫌ひなので、畢竟、歌ふのは女性の歌やリズムのはっきりしたものが多いのですが、以前にも書きましたが、それゆゑ山形市の飲み屋さんで女将に”姿、年齢に合はない!”と激怒され、その店に出入り禁止になったこともありました(とても、余計なお世話な話で、そのとき現場にゐた仲間は今も弁護してはくれますー)。

とまれ、「太陽の町」ー。
この歌詞のやうな、まったく光にあふれた歌が好きで、雪の季節もまう少しで終り、まもなくそんな季節がやってきます。