やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

山郷の花

2008-07-09 | やまがた抄


山間の陰で、ドクダミが咲いてゐました。
街中では、繁殖力旺盛な”毒ダミ”といふ感じですが、吹く風も涼やかな山郷ではその白い花が清楚、です。

この花が咲いてゐる近くで、近々工事をします。
70歳を越えたばかりの、同い年だといふご夫婦ですが、奥様が難病にかかり、介護のために最小限度の工事をします。

築100年を経たといふ茅葺きの家は、天井も高く、風も軽やかに吹き抜けます。
「この家を継ぐ者も居ないから、俺で終わりだー」と、すこし寂しげに、けれど気丈夫に話すご主人の姿は、差し迫った色々な問題を次々に先送りして涼しげな顔をして国を動かしてゐるつもりの政治家や役人の人たちへの、静かな抗議に思へます。

小暑のラベンダー

2008-07-06 | やまがた抄


朝早くからの、地区の河川堰の掃除を済ませて(今年は、例年になく雑草が多かった!)、山形市の西部の山中にラベンダーを見に行きました。









ロッジのテラスで、ラベンダーのアイスを食べながら畑を見やると、妙に落ち着いた気持ちになります。
何故なのかしらん、と思ってゐました。

もちろん、ほのかに漂ふ香りと、目に優しい色のせゐでもあるのですが、
それに加へて、ひと束300円なりの花を摘んでゐる家族や若いカップルの姿が、とても穏やかに見へるのに気が付きます。
少し蒸し暑い園内ですが、ひとはやはり、花を摘むとき、いがみ合ったり罵声を浴びせながらはしないもの。傍目にも、穏やかな姿になるものなのだ、と妙に関心してゐました。


桃が届く

2008-07-03 | 大岡山界隈


甲州から、桃が届く。
夏の、始まりである。

小生は、天邪鬼ゆゑ、固い桃が好きなのですが、
贈られてきたそれは、糖度の高い、見事な甲州の桃でした。
福島の桃も美味しいですが、やはり、甲州かー。

ただ、以前、サクランボを送ってきたことがあって(確か、ナポレオン)、
「無礼な!」と笑ったことがありました。

共に、盆地。自然は厳しいですけれど、
果実の美味しい街、です。

梅雨のはず…

2008-07-02 | やまがた抄


梅雨、真っ盛りの時期のはずですが、
すっかりと、夏の暑さと景色、です。
山形市内から望む月山は、まだたっぷりの雪を残してをり、
間近かでその残雪を見たい衝動にかられます。

それでも、まったく無策のままの、国を操る人々のお蔭で、
180、190の数字が踊るガソリンスタンドや、ため息がでる食品売り場を歩くと、まあ少し我慢か、と臍を見つめます。

カスパル・D・フリードリヒの風景論の本を読み始めました。