やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

櫻の前

2008-04-11 | 大岡山界隈




山形の街道沿ひでも、ふたつみっつと、櫻の花が開き始めました。

我が家では、なにかと忙しい時間に追はれて、
庭を構ってゐる余裕がありません。

まあ、そんな主には無頓着に、雪のあとの枯れ草の中から、
蕾を膨らました椿の元で、猩猩袴が、ツンと咲いてゐます。

ヨーヨー・マのバッハ

2008-04-08 | やまがた抄


今日は、釈迦の誕生日とされ、花祭りの日でもあります。

30年も昔、まだ不便だけれども充分に静かであった鎌倉のとあるお寺で、
降りしきるやうな海棠の花の元で、この日に遭遇したことがあります。
いま思ひ出しても、本当に美しい日、でした。


幾度かの事前の検査を終へて、今日は家人のひとりの手術の朝、でした。
心配ないですから、と医師にいはれ、数日の入院で済むとのこと。

今まで我が家は、貧しいけれども、幸ひに病や怪我に見舞はれることも久しくなく過ごしてきました。
準備を済ませ、車に乗り込む前に30分ほど時間が空き、ふと、ヨーヨー・マのバッハが聴きたくなりました。



彼の二度目の無伴奏チェロ組曲です。
まったくに浪々と響く彼のチェロの音色は、
バッハにしては、少し雄弁すぎるほどですが、
降りだしはじめた春の雨とともに、気分を落ち着かせるには充分のものでした。

思ひもよらず、バッハの音楽が、250年の歳月の果てに、中国人のいちチェリストが録音した曲を、出羽の鄙の地でオジサンに聴かれてゐる、といふ不思議な時空を感じて音楽に感謝したところです。

春迎への行事

2008-04-06 | 大岡山界隈


朝五時半過ぎから(共同作業は、朝が早い!)、
近くの山ノ神神社での雪囲ひはずし、でした。

今年から、不参加の家のペナルティが倍になったせゐもあるのか、
意外にも参加者は多く、狭い小山の頂にある境内は結構な人の出。

半年ぶりの挨拶をするひと、一年ぶりの挨拶をするひとー。
作業は、30分ほどで終ったのですが、
それぞれの人が、冬が終り、春の準備を実感するやうな、
ささやかな共同作業、でした。

境内にある数本の染井吉野も、いくらかその蕾をふくらまし、
山形市も、櫻を待つ季節、です。


春迎への花

2008-04-04 | 大岡山界隈

久しぶりの連休で、昨日は慌しく一日が終りましたが、
本日は何も予定がなく、庭の花を探す。

猩猩袴が頭をもたげ、



土佐水木が春の黄色を告げ、







そして、嬉しいことに、
満身創痍だった白玉椿が、花をつけました。



美しい、けれど…

2008-04-02 | やまがた抄




仕事で、尾花沢市の郊外へ行きました。
人気の銀山温泉まで、10分ほどだ、といふ処です。
まだまだ、春浅いといふ景色で、少し早く着いたので、時間調整での景色、です。

訪れた先は農家の方で、お茶をご馳走になりながら、
切なく厳しい話をうかがってゐました。

ご主人は、稲作より他はつくってをらず、
雪の多いところゆゑ、冬場は建設会社の作業員で、初夏はサクランボの収穫に行き、大変な生活を支へてゐる、との話。
穏やかに、けれど、厳しい口調、でした。

昨日、ガソリンの値下げの混乱に対して、
「何か、混乱してゐましたか?」
と、とぼけた話をしてゐた我が国の首相に、唾棄したいやうな気持ち、でした。


満タン、です

2008-04-01 | 雑記


昨日は、エンプティのランプが付き放しでしたが、
今日は、ゲージは、満タン、です!

それでも、ここへと到る、国を司る人々の姿や顔をみてゐると、
満嘆!
の思ひ、です。

ささやかな生活を、爪の先に灯りをともすやうな生活をしてゐる小生らには、
この、2008年の研ぎ澄まされた時代にあってもまだ、
何とも拙い政治をしてゐる人々の姿は、まったく、異次元空間のやうですら思へます。

とまれ、4月!
街角の櫻の蕾も、すこしふくらみかけてゐます。