やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

『フリードリヒへの旅』

2009-11-23 | 本や言葉



『フリードリヒへの旅』(小笠原洋子/角川学芸出版)。

著者は、憑かれたやうに、フリードリヒの絵画とそのモデルになったらしき風景を求めて欧州の荒地を訪ね歩く。

憧れをもって見るやうなその景色は、しかし、フリードリヒの絵画そのままに、見るものを拒絶するやうな荒涼とした静けさと神秘に満ちてゐる。


小生がフリードリヒの絵に逢へたのは、1978年、国立近代美術館の『フリードリヒとその周辺』展。
余りの衝撃に、1週間ほどして再び見に行った。
けれど、それ以来、彼の絵に逢ふことは叶ってゐない。ドイツの国内で慎重になってゐるのか、確か数点は来てゐたはずですが、大きな企画展はなされてゐない。

貧乏な毎日の暮らしながら、是が非でも彼の絵をも一度見たいと思ってゐる。


じっくりと見られる海外のサイトがあります。
こちら、です。

こんな紹介サイトもありました。こちら、です。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めまして (aosta)
2010-09-09 21:05:10
aostaと申します。
小笠原さんの「フリードリヒへの旅」を検索してこちらにおじゃまいたしました。78年の国立近代美術館『フリードリヒとその周辺』展に私も足を運びました。新聞に色刷りされていた「海辺の僧侶」が私とフリードリヒとの初めての出会いでした。展覧会で見た数々の作品に満ちていたゆるぎない静けさ、内省的な光・・・
その時買い求めたカタログは今でも大切な宝物です。神丘さまと同じく、いつかまた彼の絵と対峙したいと切に願っております。
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Unknown (神丘 晨)
2010-09-12 22:00:44
aosta 様

ご覧頂き、有難う御座ゐます。

小生も、改めて書棚を見ましたら、ありました! 32年前のカタログがー。
今からすれば、拙い印刷ですが、この展覧会と、西部美術館で開催された『世紀末展』は、愚かな小生の半生での二大展覧会、です。

本当に、死ぬまでには、ドレスデンに一度行きたいものです!
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