観測史上、初めて台風が東北を横断するかも(それも大きな台風がー)と、戦々恐々としてゐましたが、台風一過の空になりました。
それでも、行く手の岩手や北海道で甚大な被害が生じ、心が痛みます。
いつも思ふー。何故、あのやうな急峻な場所に、施設があるのかー。まあ、理由は察しできますが、濁流に呑まれた方々の断末の声も消されてしまひます。
仙台辺りに上陸し、山形を直撃するやうな予想進路でしたが、やはり、山形には台風は来ませんでした。
数年前にも、会津あたりまで来てゐた台風が急カーブをして太平洋側に抜けました。
きっと、奥羽山脈のおかげです。
冬は雪をもたらし、夏は暑さをもたらしますが、かの山脈は守護神のやうに山形を守ってくれてゐます。
5年前の震災時、福島の原発事故の空をなめた風が、まうすこし強く吹き続けたら山形盆地は全域が汚染されたはずです。
でも、かの山々が、きっと自らは幾ばくの汚れを受け止めて、踏ん張って風が乗り越へるのを防いでくれました。
先日、三重県からのお客さんと話をしてゐました。
”はじめて来ましたが、穏やかで、よいところですねー”との感想に、
”ええ、山が守ってくれてゐますから!”と、自信をもって返しました。
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