やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

夏に、友を送る。

2006-08-16 | やまがた抄








葬式でした。

昨日の朝、いつものやうに新聞の訃報欄に目をやると、友人と同姓同名の名がありました。
年も確かに同じ位。
うる覚への住所も、同じやうな場所。
早々に他の友人に連絡をとり確認すると、「さうだ」と言葉少なく云ふ。

55歳での死でした。
癌、だったといふ。

小生の、創作と読書のサークルのひとりでした。

皆で埴谷 雄高の「死霊」を未完成の部分まですべて読み、
その時には、いつも詳細な資料を作ってくる友人でした。

理論家の彼でしたが、
「直木賞をとったら、役所なんか辞める!」と云ってゐた。

公私の多忙さで、小生が勝手ながら暫らく会への参加を休んでゐた間、
彼は入退院を繰り返し、お盆のこの時期、病に果てたといふ。


式場へゆく道すがら、置賜盆地を望む小さな峠から、ひとつ漂ふ雲が見へました。

皆に愛された彼でしたが、
それでも、やはり、55歳での無念の死には、悔む言葉さへもでてきません。

合掌。










 



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