やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

アジェの写真

2005-07-07 | 絵をみる





ウジェーヌ・アジェ(Eugene Atget)の写真が好きです。

一時期、漁るやうに写真展ばかり見てゐた時がありました。
何かの展覧会で、アジェの写真を見てからでした。
葉書きほどの大きさの、セピア色に退色したものでした。

10年以上も前、イタリアとフランスへ行ったとき、パリの美術館でアジェの写真集を買ひました。
新書版より少し大きめのものです。

どれも、眠るやうな、あるひは死にかけてゐるやうな静けさのある写真です。
取り壊される建物を、写真といふ新たな手段で残したものですが、
不思議な静謐感は、アジェ自身の慈しみが印画紙に写ったのかも知れません。

小さな写真集を見ると、100年近くも前、大きな写真機を肩に担いで
パリの街角を歩いてゐただらうアジェの姿が浮かんできます。



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2 コメント

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はじめまして (nora)
2005-07-07 09:37:57
新着頁を見て飛んで来ましたら、アジェはじめ

ジュリーニ、クライバー、ヘレン・メリル・・

クリフォード・ブラウン、三百字小説などなど

なんだか、くらくらと立ち眩みを起こしそうに

なってしまいました。ほんとうに偶然ですけど

わたくしもあの夜同じ盤でマラ9を聴いていた

のです。ただジュリーニ氏には申し訳ないです

が終楽章をどうしても某指揮者で聴き直したく

なり、追悼会になり損ね少々悔いております。



畏れ多いのですが、そのうちブックマークに入

れさせていただいてもよろしいでしょうか?

アジェの文章の下から3行目「静謐感→アジェ

自身の慈しみ」には深く感じ入った次第です。

アヅマシャクナゲの美しさには驚嘆しました。

旧かなの新鮮さ、やわらかさには和みますね..

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今日は (神丘 晨)
2005-07-08 08:01:08
お立ち寄り、ありがたうござゐます。



気ままに書いてゐますので、

いつも、話は、あちらこちら、です。



BM、TB、大歓迎です。



閑なをりにでも、また覗いてやってください。

      よしなに。
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