やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

障子を、貼る

2011-08-10 | やまがた抄


娘の部屋の障子が、ボロボロに破れてゐた。
家人いはく、孫が面白がって破いてしまった、とのこと。

ちと腑に落ちないので、”そそのかしたのではー?”といふと、”滅相もない、あくまで、孫が勝手にしたことだ”といふ。

ことの真相は藪の中に入ってしまひ、けれどお盆がくるのにそのままといふ訳にもいかず、張り替へることにした。
腰窓の4枚だけの予定が、よくあることながら、結局その部屋分10枚を半日かけて張り替へた。

以前から、仕事で、お客さんへ偉そうなことを云ってゐることがひとつあります。
プランも一所懸命考へます、コーディネィトは任せて下さい、…etc、けれど、せめて、障子は自分たちで張り替へませう! と云ってきました。

何も、畳まであげて…とはいひませんが、年に一度くらゐは、ご自分たちで障子を張り替へることをお勧めしてゐます。
材料費も微々たる金額です。失敗しても、十分やり直し出来ます。

濡らした紙を剝ぎ、桟を掃除し、再び紙を張り替へると、このささやかな建具の先に、日本が見へてきます。
か細い桟と、薄っぺらな和紙で、けれど、先人たちは寒い冬も雪も乗り越へてきたのだ、と改めて思ふと、今回の地震や災害も、日本人は、しっかりと踏み越へて行く、と改めて大仰なことを考へる。



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