『汝の目を信じよ!』(徐 京植/みすず書房)
美術関連の文章をまとめたものだといふが、憑かれたやうに、ドイツ表現主義周辺の作品を求めた多くの頁の部分が圧巻です。
読んでゆくと、小生も、ドイツ表現主義周辺の作家の絵を求めて見てゐたことに改めて気づく。
コルヴィッツ。
ノルデ。
オーットー、ディックス。
グロッス。
キルヒナー。
…等々、時に鎌倉で、時に東京で、時に福島で、時に仙台で。
それらの絵は、確かどれも、戦争やナチスや時代の恐怖の不安に溢れ、見るものを締め付けるものでした。
本の中で、ヌスバウムといふ作家を知りました。
少し調べてみやうと思ってゐます。
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