昨年の愛犬の死から、続く深い雪の季節に見舞はれ、皆が心配してゐた事態になりました。
老母がすっかり出不精になってしまひ、幾度か病院へも行きましたが、特段これといって悪いところもなく、精神的なものです、との診断ー。
小生も家人も、ことあることに散歩や外出を薦めてきましたが、すこし暖かくなって、やっと腰をあげ、畑の隅からふきのたうをひと握り採ってきました。
深い雪に閉ざされてゐたせゐか、とても色鮮やかなふきのたう、です。
早速に、テンプラにして、この春一番の苦味を身体にいれる。
在京のころから山菜は好きでしたが、山形に移住して、春の山菜の意味を深く知りました。
食味としての山菜はもちろん美味しいのですが、鳥や獣と同じやうに、ヒトもまた、冬の間に身体に溜まった毒素を払拭するために、苦味のある山菜を摂るのだといふ。ケモノとしての人間のDNAなのだといふ。
わが老母には、すっかりと毒素が溜まってしまったでせうから、山での山菜取りはまう無理でせうから、山間の山菜料理店にでもつれてゆくつもりです。
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