やまがた好日抄

低く暮らし、高く想ふ(byワーズワース)! 
山形の魅力や、日々の関心事を勝手気まま?に…。

やはり、至極、素敵…

2014-02-25 | 音楽を
先日、NHKでティーレマン/ヴィーン・フィルのbeethovenの全曲演奏会の模様を報じてゐました。
おそらくそのチクルスの最後の模様でせう。

哀しいかな、今までにヴィーン・フィルの演奏は生で聴いたことはないのですが、以前は幾度も足を運んだサントリー・ホ-ルの舞台がすっかりヴィーン楽友教会のそれになってゐて、その姿がかもし出す威厳と優雅さにまず感動ー。

ティ-レマンといふ指揮者は、小生ほとんど興味がないのですが(彼のCDはモーツァルトのレクヰエムが一枚あるきりー。以前動画で視たbeethovenの連続演奏会の模様も、懇切丁寧に演奏はしてゐますが、あくまで主役はヴィーン・フィルであったやうなものでした。

昨年の東京での演奏も同じやうなもので、隅々まで目を通してゐますが、気がつくと何の今日だっけ? 見たいな演奏でした。
けれど、それを見事に支えてゐたのは、バックに控へたヴィーン楽友協会の合唱団の見事さでた。

すこし少な目のメンバー数ながら、声はとても美しくそろってゐて、男性のソリストがイマイチだったのですが、美しい、ひたすら美しいヴィーン・フィルの演奏を聴くことが出来ました。

ヴィーン・フィル独特の楽器配置にも非常に興味があって、現在の多くの楽団の機能主義一辺倒の配置からはずゐぶんと異なってゐて、微妙な音のヴァランスの動きが見て取れました。

そして、そして、女性合唱団が揃へてゐた肩にかけたスカーフ(?)の柄がクリムトの絵からのデザインと思はわれ、なんともとても贅沢な舞台の姿でした。


当日と同じやうな舞台の姿が、動画で現在はUPされてゐます。

Beethoven - Symphony No 9 in D minor, Op 125 - Thielemann